アビスパ福岡は12月17日、ジュビロ磐田の快足FWルキアンを完全移籍で獲得することを発表した。ルキアンは今季、J2で41試合に出場して22ゴール、得点王に輝くなど、磐田のJ2優勝、J1昇格の原動力となっていた。

上写真=今季は快足を飛ばして22ゴール。ルキアンが福岡で新しい挑戦へ(写真◎J.LEAGUE)

「汗、血、魂、全てを捧げたことは間違いなく」

 J2得点王が新しい挑戦を選んだ。ジュビロ磐田のFWルキアンがアビスパ福岡に完全移籍することが発表された。

 ルキアンは快足を飛ばして単独でゴールに迫ることのできるすごみを持ち、今季のJ2で重ねたゴールは22。京都サンガF.C.のピーター・ウタカの21ゴールを上回り、得点王に輝いた。献身的な守備も効いていて、速さを攻守両方で生かす頼もしい存在だった。

 新しいクラブとなる福岡は昇格して最初の年に残留に成功。2年目の飛躍を狙うシーズンに、ルキアンに白羽の矢を立てた。まずはその福岡のファン・サポーターにあいさつ。

「キャリアの中で、アビスパ福岡での新たな挑戦ができることを嬉しく、やる気に満ちています。
 この機会を頂いたことと、自分の力を信じてくれていることにとても感謝しています。
 私はプロのサッカー選手になることを夢見ていた少年のルキアンと同じ願望を持って、福岡の町へ行きます。
 早くスタジアムで皆さんに会えることをとても楽しみにしています。私はピッチでベストを尽くしたいと思います。
 夢と目標に向かって、一緒に頑張りましょう! たくさんのゴール、勝利、成果、そして喜びがあるシーズンにしましょう!
 よろしくお願いします」

 磐田では3シーズンを過ごした。支えてくれたファン・サポーターに心からのメッセージを残している。

「今の気持ちを言葉に表すのは難しいです。自分が大好きになったクラブ、ジュビロ磐田を離れることは想像できませんでした。本当に自分のファミリーのような存在で、私の将来を想像するとジュビロ磐田ありきでした。しかし、人生はいろんなサイクルで構成されており、今日でジュビロ磐田の選手としては終わりになります。この決断をするのは難しくて、辛かったです。とても悩みました。自分だけではなく、家族やいろんなことを考えての決断です。
 私はこのクラブで、自分の汗、血、魂、全てを捧げたことは間違いなく、悔いもありません。ジュビロ磐田がいるべき場所に戻れたことは嬉しく、自分は顔を上げて次の道へ進むことができます。ファンの皆様には申し訳ございません。プロ選手としてのルキアンは去りますが、1人のジュビロサポーターとしてのルキアンはいつも応援しています。
 本当にありがとうございました」

ルキアン(LUKIAN Araujo de Almeida)
■生年月日:1991年9月21日
■出身地:ブラジル
■身長/体重:183cm/87kg
■経歴:ノヴァ・イグアスFC - リオ・ブランコEC - サンタクルスFC - ルヴェルデンセ(以上、ブラジル)- 富川FC1995 - 釜山アイパーク - FC安養(以上、韓国)- パタヤ・ユナイテッドFC - チョンブリFC(以上、タイ)- ジュビロ磐田
■出場記録
J1:13試合1得点
J2:72試合32得点
天皇杯:2試合0得点


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