12月4日に2021明治安田生命J1リーグは最終節を迎えるが、浦和レッズはアウェーに乗り込んで名古屋グランパスと対戦する。すでにリーグ戦からAFCチャンピオンズリーグに出場する道は絶たれたが、天皇杯へ向けてリカルド・ロドリゲス監督と選手たちには戦う意義がある。

上写真=J1で1年目の指揮を執ったリカルド・ロドリゲス監督は「3つの大会で長く戦えたのはよかった」と振り返る(写真◎J.LEAGUE)

「勝者のメンタリティーはすでに備わっている」

「浦和レッズはここで満足してはいけないクラブです」

 J1最終節を前にして、つまりリカルド・ロドリゲス監督にとって初めてJ1で指揮を執るシーズンのリーグ戦ラストゲームを前にして、そう強調した。37試合を終えて18勝8分け11敗、勝ち点62の6位だ。

「1年目としては『良かった』と思います。それを『素晴らしいもの』にするチャンスは残されています。タフなシーズンを戦い抜いて、いい結果ではあるとは思いますが、満足せずにもっと上を目指して戦いたい」

 最終節は名古屋グランパスとのアウェーゲーム。勝ち点3差で一つ上の順位で、勝てば勝ち点で並べる。得失点差が名古屋の14に対して浦和は7で差はあって、逆転を狙いながらも、まずは勝つことを重視する。

「名古屋戦は勝ちたいと思っています。今年前半で勝てなかった相手なので、勝利を収めたいと思います。名古屋は勝って鹿島の結果次第では4位に入るのでモチベーションが高いと思いますが、我々もこの試合で勝てば名古屋と勝ち点で並べます。それが一つのモチベーションになるし、選手の状態を最高のところに持っていくのも目標です」

 選手とチームのコンディションをこの90分でさらに高めたいのは、もちろん12月12日の天皇杯準決勝を見据えるから。優勝すればACL出場権を獲得できるだけに、気持ちよく勝ってリーグ戦では名古屋に並び、チーム力を高めてセレッソ大阪との天皇杯に向かっていく。

「天皇杯の結果次第でオール・オア・ナッシングにはならないまでも、目標がいろいろ達成できることになります。ACLの出場権を得ることができますし、タイトルを取ることができます。そこに向けた準備の段階としても考えられる名古屋戦も、非常に大事になると思います」

 この1週間はケガ人も戻り、全選手で練習に臨むことができたという。「このチームには勝者のメンタリティーはすでに備わっている」という自信とともに、「いいシーズン」を「素晴らしいシーズン」にするために、ラストスパートへの準備は整った。


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