横浜FCの高橋秀人が15日、徳島ヴォルティス戦を前に取材に応じた。現在、最下位の横浜FCにとって、ここから先はどの試合も重要だが、徳島は残留圏の16位につけており、絶対に勝ちたい相手だ。重要な一戦に向けて高橋が意気込みを語った。

上写真=残り7試合、すべてに勝つ意識をもって臨むと語った高橋秀人(写真◎Getty Images)

焦れずに、時には割り切って

 31試合で積み上げた勝ち点は21。横浜FCは現在、最下位に沈む。残留圏の16位までは7ポイントの差がある。残り7試合で逆転残留は可能なのかーー。この日、取材に応じた高橋秀人は現状を受け止めて、言った。

「横浜FCは最下位という状況で、どのチームよりも勝ち点を積み上げなければいけない。より多く…全ての試合に勝つだけです」

 明日、対戦するのはその残留圏の16位・徳島ヴォルティスだ。直接、叩けば、残留の可能性も膨らむ。文字通りの重要な試合のポイントについて高橋は「メンタリティーの部分が重要。最下位の自分たちは、どのチームよりも、勝ち点を上積みしてこられなかったということ。どこが相手でもチャレンジャー精神で臨むことは大事ですし、守備の部分でも攻撃の部分でも気迫を持って臨めたらと思います」と語った。

 徳島はここに来てより現実的な戦いも見せており、難しい試合になりそうだ。「積極的にボールを奪いに行く、(全体を)コンパクトにすることが大事だと思っています。アグレッシブにやりたいという気持ちがチームの結果を左右する。そこはしっかりやりたい」。まずは積極的に戦うこと。ただし、その上でサッカーの原理原則を忘れないことも重要になると強調した。

「残留争いの中で勝たなければいけないという大前提はありますが、そこにとらわれたり縛られることで、よりゴールが遠くなったり、逆に1点失ったあとにすぐに追いつかなきゃいけないということで、2点、3点と失点してしまうと逆転が難しくなる。慎重にというと言葉が正しいか分かりませんが、本当に90分間、終わったときに勝っている状況にするために、みんなでやっていきたいと思います」

 ゴールを奪う。ゴールを守る。そして試合に勝つ。そのために自分がどうすべきか。自らに問いかけ、試合中の判断や選択を誤ることなくプレーすることが肝要になる。

「仮にボールを高い位置から奪えなかったとしても焦れずに、(ある時は)割り切って。自分たちのストロングポイントを出す部分と、最後はゴールを割らせないぞという割り切った部分も必要だと思う。そのバランス、意識をみんなで持ってやりたい」

 16位の徳島戦を乗り越えれば、次週には17位の湘南との対戦がある。そして37節には18位の大分戦も控える。いずれも勝利を収められれば、残留の可能性は膨らんでいくはずだ。

「今はフロントからもビジネススタッフからも選手はもちろん、このクラブを残留させたいという思いを感じます。普段のロッカールームだったり、ピッチの中から感じるので、すごく頼もしい雰囲気だと思います」

 逆転残留へ、まずは明日の徳島戦。勝つしかない。


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