湘南ベルマーレの山口智監督が横浜F・マリノス戦(10月1日・31節)を前にオンラインで取材に応じた。9月は未勝利に終わり、チームは苦しい1カ月を過ごすこととなった。残り8試合でどこまでポイントを挙げられるか。意気込みを語った。

上写真=9月1日付で就任し、指揮官となって1カ月が経過した山口智監督。(写真◎J.LEAGUE)

僕の問題として自覚している

 浮嶋敏監督の後任として9月1日に就任し、山口智監督がチームを率いて約1カ月が経過した。リーグ戦では3試合を消化。戦績は2敗1分け。天皇杯ラウンド16でも敗れており(対ガンバ大阪)、苦しい戦いが続いている。順位も現在16位。降格圏の17位との勝ち点差はわずか1ポイントという状況だ。

 前節の首位・川崎Fとの試合は、前半に先制しながら後半に2失点。内容は悪くなったものの、アディショナルタイムに失点し、勝ち点を逃した。

 山口監督は試合の入りに成功しながら終盤、相手に流れを渡し、逆転負けを喫した理由を問われると、「それは僕自身じゃないですか。(試合の)持って行き方もそうですし、考え方もそうですし。試合が終わってから考えさせられることも多かったです。選手ではなくて僕に(理由が)あると思います」と語った。「フロンターレ戦で言えば、(相手の時間帯を)どう回避するか。そのとらえ方が、選手の中で統一できていない部分は多少あったと思います。持って行き方というところで、そうできなかった。これは本当に僕の問題だと自覚しています」と反省を述べている。

 選手が意思を統一できず、状況に応じてプレーを選択できなかったことで試合終盤の劣勢を招いたという。指揮官は自身の責任として、課題を克服していくと話した。次戦の相手もリーグ2位につける横浜F・マリノス。強豪との連戦に臨むことになる。

「マリノスのストロングは鋭い攻撃だと思います。流動的な形でビルドアップしてくる。守備の強度も高いですし、得点を取る形があるので、それをどうしのぐのか。その中で自分たちのストロングをどう出すのか。磨きをかけているところです。押し込まれる時間帯が長いかもしれませんが、オープンになるとシンドイ相手なので、そこは気をつけたいと思います」

 横浜FM戦はボールを持たれる時間も長くなるだろう。そうした状況を迎えても「気持ち的に受け身に回ってしまうところがあるので、受け身になっても、考え方やとらえ方でもっと楽にできる」と指揮官は強調。つまりはアグレッシブにプレーすること、ボールを持たれても消極的にならないことが重要だとした

 勝利のなかった9月を終わった。10月はポイントを重ねる1カ月としたいところ。残り8試合。山口ベルマーレにとって、一戦一戦が勝負になる。


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