FC東京が味の素スタジアムに帰ってくる。9月12日の明治安田生命J1リーグ第28節で柏レイソルをホームスタジアムに迎える一戦だ。東慶悟は直近のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦で今季初ゴールを決め、キャプテンとしても乗ってきた。

上写真=FC東京は残り11試合のうち8試合がホーム。東慶悟は味スタへの帰還が「とても楽しみです」(写真提供◎FC東京)

「ギアを上げる大事な初戦です」

 FC東京が活気づいてきた。

 渡邊凌磨、林彰洋、紺野和也と負傷で長く戦列を離れた選手たちも少しずつピッチに戻ってきた。リーグ戦では真夏のアウェー7連戦を3勝2分け2敗で終えて、ルヴァンカップでは準決勝に進出した。

「ケガ人が増えるとチームは難しいものですが、(鈴木)準弥も入ったりと新しい選手も来て競争が生まれていて、チームとしてはみんなではないけれどケガ人も帰ってきているのはいいことですね」

 キャプテンとしては競争による活性化は大歓迎だ。東自身も負けているわけにはいかず、北海道コンサドーレ札幌とのルヴァンカップ準々決勝第2戦でゴールを決めてアピールした。これが実に今季初ゴールだ。

「久々のゴールだったので素直にうれしいです。もちろんゴールは取りたいと思っていて、試合に出る限り狙っていますが、それ以外の仕事をやらなければいけないし、いろいろ考えながらプレーしています。あれはチームとして大きな1点になったと思うし、それだけの役割の選手ではないけれど、決めるときは決める選手になりたいですし、さぼらずに守備に切り替えていく姿をキャプテンとしても見せたいと思っています」

 少しの照れ笑いとともにそう振り返ったが、そんな東と仲間たちが9月12日についに、味の素スタジアムに帰ってくる。6月27日以来、約2カ月半ぶりだ。2年前にもアウェー8連戦があったが、ホームに帰ってきて痛恨の2引き分けを喫して優勝を逃した苦い記憶がある。

「今回はアウェー連戦が終わってルヴァンカップで準々決勝を突破して、ホームに帰ってくることができました。ラスト11試合でギアを上げる大事な初戦です」

 7月にインタビューで「ブラジルトリオという強みに、僕だけではなくて他の選手も絡んでくればすごく脅威だと思う」と話していた。そこから2カ月でさらなる向上を感じているから、今回は味スタ帰還をスパートのきっかけにするつもりだ。

「チームが固まっていない感じの時期もありましたけど、いまは僕を含めてどうみんなを生かしていくか、試合をやりながらうまく引き出していると思います。勘違いせずに、まだまだたくさん試合はありますし、ルヴァンカップも準決勝に進んだだけで、リーグ戦でも上に行きたいので、次の試合が重要になってきます」

 相手は柏レイソルだ。振り返れば前回対戦となる5月15日のアウェーゲームは、そこまで5連敗とどん底だったチームが4-0で完勝してはい上がるきっかけになった一戦だった。その再現を手始めに、一気に駆け上がっていく。


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