サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」では、今シーズンもメディア横断企画「DAZN Jリーグ推進委員会 月間表彰」を実施している。当サイトでは、明治安田生命J1リーグにおいて、最も優れたゴールを表彰する「月間ベストゴール」受賞者へのインタビューを掲載。8月の受賞者は『クバ』の愛称で呼ばれる名古屋グランパスのポーランド代表FWシュヴィルツォク。縦パスを受けて素早くターンし、右足でファーサイドに蹴り込んだアビスパ福岡戦(25節/8月22日)での鮮やかなゴール(49分)を振り返ってくれた。

上写真=福岡戦で決めたシュヴィルツォクの決勝ゴールが8月のJリーグKONAMI月間ベストゴールに選ばれた(写真◎N.G.E)

瞬時に判断して、左にターンした

――JリーグKONAMI月間ベストゴール受賞、おめでとうございます。過去にこのような受賞経験はあるのですか。

シュヴィルツォク(以下S) アリガトウゴザイマス。先ほど記念品を受け取りました。同じような賞としては、過去にポーランドリーグの月間MVPを5回、受賞したことがあります。そのうち4回は昨季でした。

――福岡戦でのゴールシーンを振り返ってください。DF吉田豊選手がボールを持ったとき、『俺に出せ』というジェスチャーをしていました。パスをもらったら、どんなプレーをしようとイメージしていたのですか。

S ああいうときはオートマチックに、自然に体が動きます。あのときも事前には、あまり考えていませんでした。

――パスが来て、ゴールを背にして右にターンした方向にDF森下龍矢選手がいました。パスを出すことを考えましたか。

S そのサイドには相手の選手もいたので、自分から見て左へのターンに切り替えました。先ほども言ったように、あのようなオートマチックな体の動きは、練習によって完成されています。右がダメだと瞬時に判断して、左にターンしました。

――左足でボールを止めてゴールの方向を向き、右足で持ち出した直後にシュートを打ちました。ファーサイドへの正確な一撃でしたが、あのコースを確認したのは、いつですか。

S 見て確認したわけではありません。これまでの経験から、ああいうときにゴールキーパーはニアサイドに寄っていて、あのコースは空いているものです。仮にゴールキーパーがファーサイド寄りに立っていたとしても、あのコースを止めるのは難しい。見えていたというよりは、そこに打てばいいと感じて、そのまま打ちました。あの場所から正面に打てば当然、止められてしまいます。そう考えると、コースは決まっていたとも言えますね。

――シュートを打った瞬間、決まったと確信したのではないですか。

S シュートを打つとき、考える時間はありません。繰り返しになりますが、オートマチックに、そこに打てば入るという気持ちで打ちました。

――Jリーグ初ゴールを決めて、豊田スタジアムに来場していた1万2000人以上の観客から歓声を浴びました。

S 日本に来て、素晴らしいゴールを決めることができました。ただ試合中は集中しているので、ファン・サポーターの皆さんの声はあまり聞こえなかったです。

――いまインタビュー中は時々笑顔を見せていますが、あのゴールを決めた後は笑っていません。まだ試合中なので、次のプレーに集中しているのですか。

S そうです。ゴールを決めても、試合が終わるまでは次のプレーに集中しています。

――8月18日の天皇杯全日本選手権のラウンド16・ヴィッセル神戸戦で来日初ゴールを決め、1-0の勝利に貢献しました。月間ベストゴールに選ばれた同22日の福岡戦で公式戦2試合連続ゴールを決め、やはり1-0の勝利に貢献。9月5日にはJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝第2戦・鹿島アントラーズ戦でもゴールを決め、2-0の勝利に導いています。来日直後から結果を残している要因は何だと思いますか。

S チームメイトに素晴らしい選手がそろっているので、チャンスの数が多いです。クラブの環境も素晴らしく、気持ち良くプレーできていることが、このような結果につながっていると思います。

――神戸戦と鹿島戦のゴールは、どちらもファーサイドでフリーとなり、FW前田直輝選手のパスから決めています。あの形も得意としているのですか。

S それは話せません。これから対戦するクラブのディフェンダーが、このインタビューを読むかもしれませんからね!

――マッシモ・フィッカデンティ監督からは、どんなことを言われていますか。また、ストライカーとしての自分の武器、ストロングポイントは何だと思いますか。

S 監督からの指示についても話せません。私のストロングポイントは、皆さんに私のプレーを見て判断していただければと思います。


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