9月9日、鹿島アントラーズのブエノが練習後のオンライン取材に応じた。1日と5日に行なわれた名古屋グランパスとのルヴァンカップ準々決勝では、2試合とも0-2で敗れて敗退となった。次は11日に再び無観客のカシマスタジアムでJ1第28節アビスパ福岡戦に臨む。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なうブエノ(写真◎KASHIMA ANTLERS)

今夏に鹿島復帰。「“家に帰ってきた”という感じ」

 9月5日、一つのタイトルを失った。ホームでのルヴァンカップ準々決勝第2戦で名古屋を相手に0-2からの逆転を狙ったが、茨城県独自の非常事態宣言による県からの要請によりサポーターのいないカシマスタジアムで再び0-2と敗れて大会からの敗退が決定。また、この試合でセンターバックの犬飼智也が負傷交代し、左ハムストリング筋損傷により約6週間の戦線離脱を余儀なくされることとなった。

 今季の公式戦で32試合に出場してきた犬飼を欠き、チームはリーグ戦の戦いに臨む。次の相手は、3月にアウェーで0-1と敗れた福岡だ。「前回、アウェーで戦ったときは我々の目指した結果を出せなかった。今回は全員で力を合わせて勝ち点3とホームでの勝利を挙げ、一つでも上の順位に行くことができれば」と、DFブエノは9月11日の一戦を見据える。

 昨年6月にブラジルのアトレチコ・ミネイロに期限付き移籍し、今夏、鹿島に復帰した。「隔離期間を終えて、自分のコンディションを上げていくことを念頭に置いてやってきた。今週もしっかりといい準備ができているし、チームとしても週末の試合に向けていい準備ができていると思っています」と、現在の状態の良さを強調にする。

「常に同じポジションの選手たちに“必ず準備しろ”、“必ずチャンスが来る”と言っていた」とブエノは、かつて深紅のユニフォームをまとって最終ラインを共に支えた犬飼の言葉を回想する。鹿島復帰後はそろってピッチに立つ機会はまだ訪れていないものの、「そういったことを意識して僕もずっとやってきた」と、犬飼の思いも背負って今季初出場を目指す。

「アントラーズは人間として、選手として成長させてくれたクラブなので、愛着があります。“家に帰ってきた”という感じ。ここでしっかりと貢献していきたいです」

 ブラジルから帰ってきた背番号15が、鹿島の最終ラインに君臨する。


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