川崎フロンターレのDF山根視来が、カタール・ワールドカップアジア最終予選に臨む日本代表のメンバーに選ばれた。今年3月に初めて代表入りしてから、さらなる成長を誓ってきた日々の成果を発揮するときだ。絶対勝ち点3のミッションを遂行すべく、チームの一員として決意を研ぎ澄ませる。

上写真=山根視来は今季初黒星となった福岡戦の敗戦を「ものすごく悔しかった」とかみ締める(写真◎J.LEAGUE)

「一気に飛び越えていこうとしても、めちゃくちゃになってしまう」

 ワールドカップへと続く道の入口に、川崎フロンターレの山根視来が立った。9月2日と7日に行われるカタール・ワールドカップアジア最終予選に臨む日本代表のメンバーに選ばれた。

 山根の前に立ちはだかるのは、まずオマーンと中国。2日のオマーン戦はホームで、7日の中国戦は新型コロナウイルス感染症に関する中国への厳しい入国制限などを受けて、中立地のカタールで行われることになっている。国外での試合で、帰国後は「1人バブル」が必要となる。

 2020年のJリーグでの大活躍で実績を作り、今年の3月シリーズで代表デビュー、6月シリーズでもワールドカップ2次予選に出場して、4キャップ、計5試合(U-24日本代表との親善試合は国際Aマッチにならない)で日本代表の一員として経験を積んだ。

「前回も前々回も呼んでもらいましたけど、足りないものは自分の中でわかっています。そこにフォーカスしてやってきたし、それを今回で出さないといけないと思います。結果がすべてなので、勝利に貢献することが大事です」

 まずは勝ち点3。ワールドカップ最終予選の心得を、これまでの活動の中でチームメートから学んできた。のるかそるかのシビアなバトルの連続に身を投じる決意は、とうにできている。

 日本代表で得た気づきをJリーグの中で自らに還元して成長を図る日々の中で、「できることとできないことがあるので、順序を踏んでいかないと成長できない」ということを実感したという。「一気に飛び越えていこうとしても、めちゃくちゃになってしまう」という真理だ。

「そういう難しさを感じた時間はありましたが、いまは落ち着いて、自分の成長のために一つずつ積み上がっていると思います」

 8月25日、直近のアビスパ福岡戦では0-1で敗れ、今季初の黒星と大きな話題になった。

「ここまで負けていなかったので、アウェーで負けたときのスタジアムの雰囲気は久々でした。ものすごく悔しかったので、ここでリセットして、みんなで前を向いて切り替えていかなければいけないと思います」

 日本代表に合流する前に、やらなければならないことがある。引き分け、引き分け、負けと足踏みしている川崎Fを、もう一度勝利で前に進めること。北海道コンサドーレ札幌戦が28日に迫っている。


This article is a sponsored article by
''.