名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督が北海道コンサドーレ札幌戦(25日)を前にオンライン取材に応じた。リーグ戦3連勝がかかるが、魅力的なチームをつくり上げる敵将ペトロヴィッチ監督との対戦ということもあり、指揮官は試合が「楽しみ」と語った。

上写真=名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督(写真◎J.LEAGUE)

他の試合とは違った準備を必要とする

 前節、名古屋はシュヴィルツォクのリーグ戦初得点で福岡を下し、連勝を飾った。ミッドウィークの天皇杯ラウンド16の神戸戦もこの新戦力の終了間際のゴールで勝ち切っており、元来、守備に定評のあるチームはポーランド代表FWが加わったことで、ウノゼロのウノの部分、つまり1点をきっちり取り切る力が増したようにも映る。スコアレスドローに終わった15節の徳島戦や17節の浦和戦、得点できずに守備でも後手を踏むことになった23節の横浜FC戦や18節の横浜FM戦(いずれも0-2の敗戦)で見せた課題を克服しつつあるのかもしれない。

 今夜(26節)、名古屋は敵地での札幌戦に臨む。狙うのはもちろんリーグ戦3連勝だ。札幌戦のポイントについてフィッカデンティ監督は「このスペースを使いたい、という札幌の狙い通りにさせてしまうと手がつけられない。リスクを冒して人数をかけて一気になだれ込んでくる」と、相手の攻撃を警戒しつつ、「スペースを消すこと」が重要になるとと指摘。一方で、「相手はそれだけのリスクを冒しているので、こちらがボールを持っているときにはしっかりダメージを与えたい。どちらが攻撃でどれだけのダメージを与えられるかというやり合いになる」と、リスクをかけて攻める相手の特徴を逆手に取って攻めたいと話した。

 また、フィッカデンティ監督は相手の指揮官、ペトロヴィッチ監督についても言及。長く日本で指揮を執っていることに敬意を表し、「毎回独特な戦い方になると思っています。他の試合とは違った準備を必要とするという部分で毎回(対戦を)楽しみにしています。今回もそういった見応えのあるゲームにできれば」と、面白い試合になることを期待した。「ペトロヴィッチ監督の狙い通りのサッカーがはまったときは、どれだけの上位のチームを相手にしても、破壊的な強さを発揮する。今回がそういう日ではないことも願います。それだけの魅力を持ったチームを作られているということは、対戦前ではありますが、しっかり言っておきたいと思います」。

 リスペクトする指揮官との楽しみな対戦。名古屋は今夜19時、札幌厚別公園競技場で札幌戦に臨む。


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