セレッソ大阪DF瀬古歩夢が、次のステージを見据えての堅守への貢献を誓った。出場機会がなかった東京五輪で、悔しさとともに得たものを今後へのエネルギーとすべく、まずはクラブでの活躍を期している。

上写真=雨の中、25日の試合に向けて調整した瀬古(写真◎CEREZO OSAKA)

「徐々に良くなってきている」

 C大阪は8月21日の明治安田生命J1リーグ第25節で、横浜FCを3-1で下した。4月の第10節を最後にリーグ戦の勝利がなく、東京五輪後の2試合も未勝利だったが、約4カ月ぶりの勝利をつかんでいる。
 
 東京五輪後の初戦、第23節のベガルタ仙台戦は0-0だったが、第24節のアビスパ福岡戦は1-2で敗れ、横浜FC戦も勝ったとはいえ、先制点を奪われた。DFチアゴとの連係についての質問に、瀬古は「Jリーグに帰ってきて、1試合はゼロで抑えて手応えを感じたのですが、福岡戦と横浜FC戦は失点が続いた。もっとコミュニケーションを取らなければいけないと思った」とコメント。会話によって改善できる点が多くあるとして「もっと意思疎通できるようにやっていきたい」と今後を見据えた。
 
 チアゴについて「人に行く強さが武器。その良さを引き出すために、カバーするから行っていいよ、と常々言っている」という。それでも「どれだけコミュニケーションを取れるかを大事にしてやっていきたい。試合を重ねるごとに、徐々に良くなってきていると思う」と手応えを感じていることも明かした。

 25日の第26節では、ともに東京五輪を戦ったGK谷晃生が所属する湘南ベルマーレと対戦する。「終わった後は特に話していないですが、晃生はオリンピックで試合に出て活躍して、結果を残した。あいつの中で目指すべきものは明確になっていると思う」と語り、「それは自分も一緒で、話さなくても目指すところは分かる」と、ともにA代表に向けてプレーしていく決意を明確にした。

 東京五輪を「夢と希望の詰まった大会だった」と振り返り、出場機会がなかったことを「もちろん悔しい部分もありますが、その中で得たものが自分の中にある。それをどう生かしていけるかは自分の問題」と言葉に力を込めた。C大阪の守備の中心として、次のステージに立つだけのパフォーマンスを見せられるか注目される。


This article is a sponsored article by
''.