8月15日の明治安田生命J1リーグ第24節で横浜F・マリノスは大分トリニータに5-1で圧勝した。ハットトリックを決めた前田大然はもちろん、レオ・セアラの2点が効いた。どちらも簡単そうに見えて、さすがのテクニックを散りばめた鮮やかなゴール。「チームのために」の献身性で、これからも首位追撃のゴールを決めてゆく。

上写真=レオ・セアラが2ゴール。ループに股抜きと、シュートテクニックを披露した(写真◎J.LEAGUE)

■2021年8月15日 明治安田生命J1リーグ第24節(@ニッパツ/観衆4,752人)
横浜FM 5-1 大分
得点者:(横)前田大然3、レオ・セアラ2
    (大)伊佐耕平

「チームのために戦っていれば自然に得点は生まれる」

 リーグ戦で言えば、5月30日のJ1第17節清水エスパルス戦で決めた決勝弾以来のゴールだ。レオ・セアラが8月15日の第24節大分トリニータ戦で移籍後初のマルチゴールを記録して、5-1の大勝の立役者になった。

「得点は久々でしたね。率直にうれしい気持ちです。2点を決められたのは自信にもなりますし、チームに貢献できたことをうれしく思っています。チームの勝利が一番大事だし、それが一番うれしいです」

 横浜F・マリノスはこれで11戦負けなし、1引き分けを挟んで9連勝といま、J1の中で最も勢いのあるチームだ。この日は前田大然のハットトリックも合わせて5ゴールの圧勝。その前田に、レオ・セアラは感謝感謝なのだ。

「1点目は相手のコミュニケーション不足によって、僕のところにルーズボールになってきてそのままゴールを決めることできました。2点目は90パーセントが大然のおかげだと思っています。素晴らしいボールでした。ありがとうございます」

 45分、チームの2点目となる自身1点目は、相手GKのゴールキックを前田がヘッドで前線に弾き返し、センターバック同士が交錯してこぼれると、すぐさま反応して拾い、飛び出してきたGKの頭上を抜くループで決めた。そして55分に3-1とスコアを動かした自身の2点目は、扇原貴宏の見事なスルーパスで左を抜け出した前田がていねいに折り返すと、一息ためてからGKの股下を射抜く余裕の技を見せた。

 1点目を決めるとみんなが一斉に駆け寄ってきて盛大に祝ってもらい、2点目では今度はすぐさま前田のもとに駆け寄ってひざまずき、ラストパスを送ってくれた左足を乗せて靴磨きパフォーマンス。

「本当に一体感のあるチームで、ファミリー感を大事にしています。それがああいうふうに表れました」

 だからこそ、何度でも「チームのため」を繰り返す。

「僕のポジションであるフォワードは点を決めなければいけないと言い聞かせていますし、今日はタイミングよく決めることができてチームに貢献できたことをうれしく思います。いいプレーをしてチームのために戦っていれば自然に得点は生まれると思いますし、勝利に貢献できるのは本当にうれしく思います」

 アンジェ・ポステコグルー監督からケヴィン・マスカット監督に代わっても攻撃の思想は強まるばかり。マスカット監督は「いままでの攻撃サッカーをより攻撃的にしていって、ファンがエンターテインメント性を感じて楽しんで帰ってもらうサッカーを見せたいのです」と強い意欲を口にしていて、選手たちがそれをピッチで存分に表現する好循環が続く。

 前線だけでもこの日の先発カルテット、前田、仲川輝人、レオ・セアラ、マルコス・ジュニオールが躍動したし、途中から入った水沼宏太、エウベルもアシストを記録、天野純も際どいショットやパスで脅かせば、杉本健勇、宮市亮の夏の移籍組もいる。それ以外のポジションの選手もどんどん攻撃に関与してくる。いつ、誰が、どんな状況でピッチに立っても結果を残す顔ぶれが揃っている。

「今後ももっと勝ち進んでいきたい」とレオ・セアラが見据えるのは、この先だ。眼前には川崎フロンターレ。勝ち点差はわずかに6。ともに攻撃サッカーを標榜する頂上バトルは、これからが本番だ。

取材◎平澤大輔 写真◎J.LEAGUE


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