明治安田生命J1リーグは8月9日に一斉に最下位を迎えるが、名古屋グランパスは横浜FCとのアウェーゲームからスタートとなる。AFCチャンピオンズリーグの影響で連戦となった前半戦では取りこぼしたと反省する中谷進之介は、逆襲への「2つの守備」を整えていく。

上写真=中谷進之介はこれから続く連戦で逆襲を誓う。「貯金がなくなってきているので初戦が大事になる」(写真◎スクリーンショット)

「トップを目指したいですから、再開後の最初は大事」

 名古屋グランパスは21試合を消化して勝ち点37の5位。首位の川崎フロンターレとは21ポイント差だが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)圏内の3位ヴィッセル神戸には消化試合数が1試合少ない上にわずか4ポイントしか離されていない。

 まずは3位以内、そこから一歩でも首位の川崎Fと2位の横浜F・マリノスににじり寄るには、再開後に勝ち点を地道に積み重ねていくしかない。ルヴァンカップ、天皇杯、ACLも戦いながらのミッションになるから、なおさら難しい。

 中谷進之介はだからこそ、再開初戦の横浜FC戦に集中している。ここでつまづいている場合ではないからだ。

「​​前半戦は最後で順位を落としてしまいました。自分たちで取りこぼしがあった中での順位なので、ここから上げていきたいと思います。今年が始まる前には、フロンターレとグランパスで争うと思っていただいていたので、トップを目指したいですから、再開後の最初は大事だと思います」

 相手の横浜FCは最下位だが、この夏、積極補強で巻き返しに相当な覚悟を決めている。ドイツ人GKスベンド・ブローダーセンとブラジル人が4人で、DFガブリエウ・コスタ・フランサ、MFアルトゥール・シルバ、FWフェリペ・ヴィゼウ、FWサウロ・ミネイロだ。3月17日の第5節で対戦して3-0で快勝したときのチームとは、監督も選手も代わって別のチームになっている。

「ブラジル人選手が合流していると聞いたので、出てくるかどうか。フォワードの選手がいるということなので僕にとっては大事なことです。5-4-1のシステムでしっかりブロックを組みつつも、プレッシャーをかけてくるところもあると思うので、その穴を突きたいと思います」

 定評のある守備については、5月に丸山祐市が負傷で戦列を離れたあと、ACLで右から宮原和也、木本恭生、中谷、吉田豊が最終ラインに並んで経験を重ね、盤石だ。「守備はもちろん大事で崩れてはいけないので、まずは強固なものを作りたい」と、名古屋の強みを押し出していく。その上で、守備の進化が後半戦の巻き返しには欠かせないという認識を強くしている。

「アグレッシブな守備というか引き込む守備は、去年からのベースで強いものがあると思います。前で引っ掛けてショートカウンターにいけるような守備もできると思っていますし、監督もそこは求めているので体現したいです」

 まずは未知数となる「新生・横浜FC」をどのように抑えるか。中谷と仲間たちの対応力が試される。


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