横浜F・マリノスは18日、ケヴィン・マスカット氏を次期監督として迎え入れると発表した。基本合意に達しており、入国日は現在調整中という。マスカット新監督は、前シント=トロイデン(STVV)の指揮官で、メルボルン・ビクトリー時代には今夏チームを退団し、セルティックの監督に就任した前任のアンジェ・ポステコグルー氏とともに仕事をしている。

上写真=メルボルンビクトリー時代にタイトルを獲得し、評価を高めたケヴィン・マスカット氏。昨季はSTVVを率いた(写真◎Getty Images)

築き上げてきたものをさらに積み上げる

 ポステコグルー前監督のチーム作りや戦い方をよく知る指揮官を招き入れることになった。マスカット氏は、2011年の現役引退後、2012年にメルボルン・ビクトリーのアシスタントコーチに就任。同年にメルボルン・ビクトリーの監督に就任したアンジェ・ポステコグルー氏と共にチームを指導し、2013年にポステコグルー氏の監督退任を受けて監督に就任している。2014-2015シーズンでは、Aリーグのレギュラーシーズンとファイナルシリーズをともに制して完全優勝を成し遂げ、最優秀監督賞を受賞した。

 またメルボルン・ビクトリーの監督としてはAFCアジアチャンピオンズリーグに4度出場。2016年にはベスト16 に進出した。また、2014年大会ではグループステージで横浜F・マリノスとの対戦経験がある。昨季は多くの日本人選手が所属するベルギーのシント=トロイデンを指揮した(15位)。

「日本で最も成功しているサッカークラブのひとつである横浜F・マリノスの監督に、就任することができとても光栄です。まずは、この機会を与えてくれたクラブに心より感謝すると同時に、アジアで最も競争力のあるJリーグで、新たな挑戦ができることをとても楽しみにしています。
 自分たちの目標を達成するために、アンジェ・ポステコグルー前監督が築き上げたものにさらに積み上げ、今シーズン力強く走り抜けられるよう力を尽くしたいと思います。特別なことを成し遂げるためのハードワークを共にする選手、スタッフと会えることを心待ちにしています」

 公式HPを通じて発表されたコメントでは、ポステコグルーのスタイルをさらに進化させる意欲を示している。なお、マスカット氏の入国日は現在調整中で、入国後、所定の待機措置を経てチームへ合流予定となっている。

 なお、クラブの黒澤良二代表取締社長も今回の新監督決定に際して、以下の通りのコメントを発表した。

「この度の監督選定にあたり最も重視したことは、横浜F・マリノスの魅力あるアタッキングフットボールを継続するだけでなく、さらに進化させられることができる指揮官ということでした。ケヴィン・マスカット氏は、その条件を十分満たし、皆さまに夢と感動と笑顔をお届けできるチームを目指すことができると判断し、契約締結に至りました。
 マスカット氏は、現役時代、ディフェンダーとしてスコットランド、イングランド、オーストラリアの3カ国で活躍をし、キャプテンとして幾多の試合を率い、数多くのタイトルを獲得しました。さらに、オーストラリア代表としては、70試合に出場、11得点の実績を残しています。現役引退後は、メルボルン・ビクトリーのアシスタントコーチにて指導歴をスタート。2012年には、当時監督を務めていたポステコグルー氏をコーチングスタッフとして支えました。マスカット氏は、優れた指導力とリーダーシップにより、F・マリノスをより高いステージに導く最良の人選であると確信しています。また、暫定的に指揮を執っている松永英機監督については、引き続きトップチームに残り、マスカット氏を支え、魅力的なアタッキングフットボールの進化に貢献してもらいます。
 ファン・サポーター、スポンサーの皆さま、関係各位には、引き続き応援いただけますよう宜しくお願い申し上げます」

■ケヴィン・マスカット (Kevin Muscat)
・生年月日:1973年8月7日(47歳)
・国籍:オーストラリア
・コーチ資格:AFC Pro License
・選手経歴:1989年ー2011年


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