サガン鳥栖は9日、金明輝監督の練習中の言動に関する調査と対応を発表した。去る6月26日に、選手1名に対し、金監督に指導の適正範囲を超えた行為があり、クラブが調査した結果、事実を確認。Jリーグに経緯を報告した上で、金監督に対し、3試合の指揮資格停止と練習参加停止を決めた。

上写真=ピッチサイドから選手に指示を出す金明輝監督(写真◎J.LEAGUE)

練習中のラフプレーに対し、適性範囲を超えた指導

 上位を争うチームに激震が走った。金明輝監督が指導の適性範囲を超えた行為により、3試合の指揮資格停止と当面の間、練習参加を停止されることになったのだ。 

 クラブの発表によれば、去る6月26 日(土)午前に行なわれたトレーニングにおいて、選手1名に対し、金明輝 監督による指導の適正範囲を超えた行為があった。選手を手で押さえながら足払いをして転倒させたという。金監督の行動に関する報告があり、クラブは直ちに当該選手と監督への聞き取り調査を行なった。

 選手、スタッフ約40名に聞き取り調査し、事実を確認。その結果、クラブとして当行為が指導の適正範囲を超えていると判断し、監督に対して3試合の指揮資格停止と当面の間、練習参加を停止することを決めた。以上の経過と対応についてはJリーグにも報告している。今回の件の経過は以下の通り。

■今回の事案の経過
・6月26日(土):午前トレーニング中に一選手のラフプレーに対し監督が指導の適正範囲を超えているとみられる指導を行なう
・6月27日(日):オフ
・6月30日(水):スタッフがGMへ上記事案を報告。GMが強化部へ確認を行ない事実が発覚
・7月1日(木):GMによる練習映像等の確認
・7月2日(金):GMによる練習映像等の確認
・7月5日(月):GMより社長へ報告と対応会議
・7月6日(火):GMが当該選手と面談を実施
・7月7日(水):GMが監督と面談を実施
・7月8日(木):選手とスタッフ約40名から聞き取りを個別に実施。社内対策会議を実施。監督、当該選手、GMが話し合いを行ない、監督から当該選手への謝罪と当該選手から監督への前向きな発言が交わされる。Jリーグへ今回の事案について報告(第一報)
・7月9日(金):取締役会にて監督への対応を協議決定。同日、J リーグへ報告(第二報)

■監督への対応
・3試合の指揮資格停止(7/17vs名古屋、7/24vsC大阪、8/9vsFC東京)
・当分の間、練習参加の停止

■その後の対応
・監督の処分と再発防止策についてクラブ内で協議のうえ決定

 今回の件に関して福岡淳二郎代表取締役社長は、以下の通りコメントを発表した。

「この度は、サガン鳥栖のファン・サポーターならびにご協賛いただいているスポンサーの皆様方そして、いつも温かい応援をしていただいている関係各位の皆様方には、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。サガン鳥栖は、地域の皆様方に愛され、地域の誇りとなるべく存在として活動を続けてきたなかで、今回の事案については決して看過できない行為だと認識しています。今後、発生した原因、背景などを踏まえてしっかりと襟を正し、クラブ理念である『人づくり、まちづくり、夢づくり』を実現するためにも、二度と繰り返さないという強い覚悟をもって再発防止に向けて取り組んでいくことをお約束いたします。引き続き、皆様からの叱咤激励をいただきながらクラブとして成長していく所存ですので、変わらぬ応援、ご声援をよろしくお願い申し上げます」


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