2021年7月7日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループHのグループステージ第5節が行なわれ、ガンバ大阪はタンピネスと対戦した。結果は8ゴールを挙げたG大阪が快勝。今大会2勝目を挙げた。

上写真=3得点1アシストと活躍した川崎修平とW・シウバがハイタッチ(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年7月7日 ACL・H組GS第5節(@ブニョドコル・スタジアム/無観客)
G大阪 8-1 タンピネス
得点:(G)倉田秋、川崎修平3、一美和成、ウェリントン・シウバ、パトリック2
   (タ)ダニエル・ベネット

・G大阪メンバー:GK石川慧、DF佐藤瑶大、昌子源、キム・ヨングォン(71分:三浦弦太)、福田湧矢(62分:黒川圭介)、MF川崎修平、井手口陽介(46分:ウェリントン・シウバ)、山本悠樹、倉田秋、FW一美和成(77分:レアンドロ・ペレイラ)、宇佐美貴史(62分:パトリック)

・タンピネスメンバー:GKシャズワン・ブハリ、DFマドゥ・モハナ、ダニエル・ベネット、バイハッキ・ハイザン、イルワン・シャー、MFマーク・ライアン・タン(15分:アミルル・ハイカル→63分:ファズルル・ナワズ)、イマン・ハキム(63分:フザイファ・アジズ)、仲村京雅、アルミン・ボスニャク、ゼフルディン・メヒメドビッチ、FWボリス・コピトビッチ

勝ち点3を取るしか、次につながらない(倉田)

 試合開始直後こそ引いて守る相手に手を焼いたが、G大阪は前のめりに戦ってゴールをこじ開けた。均衡を破ったのは倉田だ。21分、昌子のパスを一美が落とし、倉田がワントラップからボールの落ち際を右足でとらえて、ネットを揺らした。

 首位全北現代と勝ち点4の差あることを考えれば、G大阪は決勝トーナメント進出の可能性をわずかでも残すために絶対に勝たなければならなかった。ところが、相手が守備を固めてゲームに入ったため、攻略に手間取ることになった。そんな難しい状況を打ち破ったのが「浮いたボールをシュートするのは得意なんで」と語る倉田のテクニカルな一発だった。

 チームを勇気づけるゴールの4分後には敵陣でボール奪取に成功し、中央で受けた川崎が得意のドリブルからシュート。リードを2点に広げてみせた。その直後の27分に集中力を欠き、CKからヘッドを決められて1点を献上したが、「前節、先発しながらシュートを打てず、積極的にシュートを打っていこうと思っていた」という川崎が、28分に再び躍動。右サイドをえぐって中央で待つ一美につなぎ、チームの3点目を導いた。

 この試合では相手に流れが行きそうな場面で、川崎が輝いた。単独で仕掛けて相手守備網を突破し、ゴールを生み出してみせた。ピッチで躍動する二十歳の若武者の存在がチームにポジティブな空気をもたらしたと言える。後半開始直後の53分には、一美のシュートのこぼれ球を川崎が蹴り込んで4点目。その後も、W・シウバ、パトリックとゴールを重ねていき、80分には、ボックス右で川崎が鋭い仕掛けから右足を振り抜いてチームの7点目を挙げ、見事にハットトリックを達成した。

 相手のプレッシャーが弱くなった終盤、G大阪は面白いようにボールをつなぎ、ゲームを優位に進めた。試合終了間際にもパトリックのこの日2点目となるゴールが決まり、8-1の快勝。前半には宇佐美、後半にはW・シウバがPK失敗をするなど、難しい時間帯もあるにはあったが、G大阪はゴールへの意欲と勝利への執念で相手を上回った。

「僕たちはこの試合と次の試合で勝ち点3を取るしか次につながらない。前半からそういう気持ちで戦った結果が、大量得点につながったと思います」

 倉田は強い気持ちで戦ったと試合を振り返った。得点した後の気の緩みやあと一歩寄せ切れずに危ない場面を迎えることもあったものの、G大阪は望み通りの大量得点で、今大会2勝目を挙げた。


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