名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督と前田直輝がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第5節、ジョホール戦(日本時間4日・23時)の前日会見に出席した。チームは現在グループGの首位。勝てば、決勝トーナメント進出に向けてさらに前進することになる。

上写真=第5節のジョホール戦に向けた前日会見に出席したフィッカデンティ監督と前田直輝(写真提供◎名古屋グランパス)

目標の勝ち点18を奪えるように(前田直輝)

 フィッカデンティ監督は冷静にメディアの質問に答えていった。

「いつも通りの準備をするという中で、選手の疲労の蓄積も考慮しなければならないので、その見極めが重要だと考えています。ジョホールはどの試合においても、彼ららしさを出してチャンスを作り、相手を苦しめています。相手の良さを出せないように、戦わなければいけないと思っています」

 前回ジョホールと対戦した第1節の試合では、阿部浩之のゴールで僅差の勝利を飾った。互いの初戦だったこともあり、探り探りのゲームとなったが、その後、名古屋は連勝を飾り、一方のジョホールはラチャーブリーに勝ったものの、浦項には2敗。両者の勝ち点差は広がった。しかし、指揮官はチーム内に気の緩みが出ることを警戒し、細心の注意を払って試合に臨むと話した。

 むろん、勝利を手にする自信がないわけではない。ただ、大会の中で相手が成長していると感じており、「ターンオーバーしながらやるうちにまた違ったチームとしてのやり方をジョホールも見つけていると思います。そういう部分も考慮しながら戦う必要がある」と気を引き締めた。

 会見に同席した前田も相手をリスペクトした上で、「監督の下でキャンプからハードなトレーニングをしてきたので、選手は自信を持ってやれていますし、良い雰囲気の中でできている。目標である勝ち点18を奪えるように、次のジョホール戦で勝ち点3を取れるようにしっかりやってきたい」と勝利を誓った。

 最終節で対戦する2位浦項との勝ち点差は現時点で3ポイント。得失点差は名古屋の11に対して浦項は4。名古屋が優位な状況にあるものの、ジョホール戦で取りこぼすようなことになれば、たちまち突破への道が厳しくなってしまう。メディアの「グループを1位突破できますか?」との問いに、フィッカデンティ監督は即答した。

「明日、勝つことができたらイエスです」

 一戦必勝。現状を誰よりもよく理解する指揮官のスタンスは変わらない。まずは明日4日のジョホール戦にチームとして全力を注ぐ。


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