川崎フロンターレがまたもゴールラッシュだ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループI第3戦で7月2日にユナイテッドシティ(フィリピン)と対戦。前半はやや苦しんだものの、先発に復帰した大島僚太のセンスあふれるプレーで2点をリードすると、後半には橘田健人のハットトリックなどで突き放して8-0で圧勝、3連勝を達成した。

上写真=先発復帰で1得点1アシストのほかにも鮮烈なプレーを見せた大島僚太。自らカムバックを祝った(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年7月2日 ACL・I組 GS第3節(@ロコモティフ・スタジアム/無観客)
川崎F 8-0 ユナイテッドシティ
得点:(川)三笘薫2、大島僚太、レアンドロ・ダミアン、橘田健人3、脇坂泰斗

画像: ■2021年7月2日 ACL・I組 GS第3節(@ロコモティフ・スタジアム/無観客) 川崎F 8-0 ユナイテッドシティ 得点:(川)三笘薫2、大島僚太、レアンドロ・ダミアン、橘田健人3、脇坂泰斗

レアンドロ・ダミアン、脇坂泰斗もゴール

 あっという間の組み立てからのフィニッシュ。惚れ惚れするような追加点の、主役は大島僚太だ。

 この日、先発に復帰したナンバー10が42分、左の三笘薫から横パスを受けるとゴールを背にして反時計回りにターン、中を向いてすかさず中央のレアンドロ・ダミアンに預け、ペナリティーアークの少し外で落としをもらうと、そのまま右足を軽く振るようなキックでコントロールショットをゴール左に送り込んだ。

 美しすぎるゴールとはにかむ笑顔が帰ってきた。

 序盤はチーム全体で相手の様子を見ていたのか、静かなもの。ユナイテッドシティも怖がらずにボールをつないでくるが、しっかりとした守備でパスを分断、徐々にギアを上げていく。13分に大島の右へのパスで橘田健人のシュートを導き出し、33分にも大島がペナルティーエリア内で狭いところにパスを通し、三笘のシュートにつなげた。これで得た右CKを大島がニアへ、谷口彰悟がヘッドで流して最後は三笘がヘッドで押し込んで34分に先制した。

 圧巻のプレーで復帰戦を楽しんだ大島は、前半でお役御免となった。

 後半に入るとほとんどが川崎Fの時間で、余裕のゴールショーとなった。50分には右でスピードアップした山根視来がマイナスに折り返して、レアンドロ・ダミアンがゴール左に送り込んで3点目。

 ここからは橘田健人がメーンキャストだ。56分にジェジエウ、谷口彰悟、レアンドロ・ダミアン、脇坂泰斗と渡って中央を割って、最後は橘田が蹴り込んでまず1点。65分、ジェジエウのゴール前へのパスを争ってレアンドロ・ダミアンとGKピンサスが交錯、こぼれ球を左足で無人のゴールに送り込むと、70分には三笘のプレスから奪ってレアンドロ・ダミアンがシュート、相手がこぼれ球の処理を誤ってこぼれてきて、右足できっちりとたたいた。一気のハットトリックで6-0と勝負を決めた。

 82分には交代出場していた小塚和季のきれいなストレートパスで相手のライン裏に抜け出した三笘が、胸トラップから右足ボレーで7点目、90+2分には橘田のインターセプトから右の家長昭博に展開、シュートがこぼれたところに脇坂が右足でプッシュして、ついに8-0とした。

 この間、交代策を使いながら、旗手怜央が左サイドバックから右サイドバックへ、谷口がセンターバックからアンカーへ、橘田がインサイドハーフから右サイドバックへ、というように多くのポジションチェンジも見せてますます選手層を厚くした。初戦で苦しんだ逆転勝利からの7-0、8-0と、死角の見当たらない3連勝だ。


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