AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループGで名古屋グランパスが進撃を続けている。7月1日の第4節で、3日前に戦ったばかりの地元タイのラーチャブリーと再戦。前回の4-0に続き、この試合は前半はやや苦しみながらも後半に突き放して3-0の勝利。これで4連勝、しかも無失点を続ける盤石ぶりだ。

上写真=齋藤学の祝福を受けるマテウス。50分に見事な左足ボレーで先制した(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年7月1日 ACL・G組 GS第4節(@ラジャマンガラ・スタジアム/無観客)
名古屋 3-0 ラーチャブリー
得点:(名)マテウス、柿谷曜一朗、山崎凌吾

画像: ■2021年7月1日 ACL・G組 GS第4節(@ラジャマンガラ・スタジアム/無観客) 名古屋 3-0 ラーチャブリー 得点:(名)マテウス、柿谷曜一朗、山崎凌吾

「守備を締められてきつかった」とマテウス

 暑さの中で中2日の連戦も4試合目ともなると、疲労の蓄積とピッチコンディションの悪化が目立ってくる。7月1日、名古屋グランパスの第4戦は、直前の第3戦で対戦した地元タイのラーチャブリーとのリターンマッチとなった。3日前には山崎凌吾のハットトリックと齋藤学のゴールで4-0で下したが、この日は前半はおとなしかった。

 相手がまたも5バックを敷いて引きこもってきたこともあって、ほとんどの時間で名古屋が支配。マテウスが35分、41分、45分と積極的に得意の左足を振ってゴールに襲いかかるなど、チャンスがなかったわけではない。それでもスコアは動かないまま後半に入っていった。

 待望の先制点は50分。長澤和輝の左からのクロスが一度DFに触られてやや右寄りのマテウスへ。胸トラップから鮮烈な左ボレーでゴール左に突き刺してみせた。このあとラーチャブリーが6分間に5人を交代させてきたものの、全体的にややペースダウン。それでも突き放すことができるのが、いまの名古屋の強さだ。73分、左サイドを相馬勇紀が突破して折り返すと、山崎凌吾が戻して柿谷曜一朗がダイレクトでたたき込んだ。

 このあと、強烈な豪雨となってあっという間にピッチに水がたまる状況になったが、79分にはまたも左から崩して突き放した。相馬のパスでオーバーラップした吉田豊がファーへ、森下龍矢がワンタッチで戻し、DFに当たったこぼれ球を柿谷が戻して山崎がフィニッシュ。相馬、山崎、森下と交代選手がしっかり得点に絡んで勝負を決めた。

 先制ゴールのマテウスは「前半は守備を締められてきつかった」と、5バックの前に3人を並べる相手の守備的な布陣に苦しんだことを明かした。それでも、「チーム全体で勝ち点3を取れたことがうれしい」とにこやか。これで見事に4連勝として、しかもいまだ無失点、過密日程やグラウンドコンディションの悪化にも動じることなく進撃を続けている。


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