2021年6月29日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループIのグループステージ第2節が行なわれ、川崎フロンターレが中国の北京FCと、ロコモティフ・スタジアムで対戦した。川崎FはJ1王者の力を証明し、ゴールショーを実現。7-0で北京に圧勝し、開幕2連勝を飾った。

上写真=2ゴールを挙げた知念慶と先制点を記録した長谷川竜也がハイタッチ(写真◎ 2021 Asian Football Confederation)

■2021年6月29日 ACL・I組GS第1節(@ロコモティフ・スタジアム/無観客)
北京 0-7 川崎F
得点:(川)長谷川竜也、橘田健人、遠野大弥、知念慶2、山村和也、脇坂泰斗

・北京メンバー:GKグオ・チュエンボ、DFシュー・ドンドン、ルアン・キーロン、リャン・シャオウェン、ナイビジャン・モヘマイティ(82分:ヘー・シャオキン)、MFシエ・ロンフェイ(46分:マー・ユジュン)、シー・ユーチョン、フー・ジャチー、ジャン・ウェンハオ(46分:チェン・ヤンプー)、FWリー・ボシ(68分:レン・ジシュアン)、ドゥアン・デジ(55分:リン・ジョンヤン)

・川崎Fメンバー:GKチョン・ソンリョン、DF山根視来(54分:イサカ・ゼイン)、山村和也、車屋紳太郎、旗手怜央(54分:神谷凱士)、MF谷口彰悟(46分:塚川孝輝)、橘田健人、脇坂泰斗(76分:大島僚太)、FW遠野大弥、小林悠(34分:知念慶)、長谷川竜也

誰が出てもフロンターレらしく

 前半3点、後半4点。J王者が北京を寄せ付けず、その力をピッチで証明した。相手が寄せる前にボールを動かし、敵陣に攻め入る。そしてボールを失えば、相手にプレッシャーをかけて即時奪回を目指す。攻めの姿勢と素早い切り替えで相手を圧倒すると、7分に長谷川、8分に橘田がネットを揺らし、ゲームの流れを早々に手繰り寄せた。

 さらに前半の終了間際、41分には脇坂のスルーパスから遠野が冷静にネットを揺らし、3-0として最初の45分を終えた。大きなリードを奪った川崎Fは後半、次戦を意識して戦うことが可能になる。この日、アンカーに入った谷口を塚川、右サイドバックの山根をイサカ・ゼイン、左サイドバックの旗手を神谷に交代。選手の疲労の蓄積を極力避けつつゲームを進めていった。

 ただし、選手交代によって戦力が落ちるようなことはなかった。積極的なボールアプローチと、ゴールに向かう姿勢を維持。橘田が倒されて得た47分のPKを知念が冷静に沈め、51分のCKの場面では脇坂のキックを山根がヘッドでゴールに変えた。56分には脇坂がミドルシュートを決め、さらに59分にはイサカのクロスを知念がヘッド。この日2点目を記録した。試合はすでに決していたが、60分以降も川崎Fは積極的なプレーを披露。力の差をまざまざと見せつけ、北京を下し、開幕2連勝を飾った。

「チーム全体でいい準備をしたので、その結果が出て良かった。激しく来るという準備のもと、しっかり練習から対策できていたと思うので、良い入りができたと思いますし、内容も良かったと思います」

 2ゴールを挙げた知念は、準備と実践がうまくいったとコメントした。前半途中で膝を痛めて交代した小林の状態は気がかりだが、代わって出場した選手たちや今大会初先発の選手たちが躍動し、チームは層の厚さを証明。川崎Fにとっては収穫の多いゲームになった。


This article is a sponsored article by
''.