6月27日、明治安田生命J1リーグは第20節が開催され、北海道コンサドーレ札幌は鹿島アントラーズと敵地カシマスタジアムで対戦。前半に犬飼智也に先制点を許すなど4失点。攻撃ではボールを握ってチャンスをうかがうも得点には結びつかず、完封負けを喫した。

上写真=この日も札幌の最終ラインで奮闘した福森晃斗(写真◎J.LEAGUE)

■2021年6月27日 J1リーグ第20節(@カシマ/観衆7,953人)
鹿島 4-0 札幌
得点:(鹿)犬飼智也、ディエゴ・ピトゥカ、常本佳吾、エヴェラウド

「前へ、前へと焦りが出てしまった」

 試合開始早々の10分にセットプレーから相手に先手を取られた。福森晃斗はマークをしていた犬飼智也に振り切られ、「うまくはがされてしまった。チームの問題ではなく、自分自身の問題」と、失点シーンを悔やんだ。

 5月16日の第14節川崎F戦で敗れた後は、公式戦無敗を継続させていた。リーグ戦では2連勝中と波に乗っていたが、この日は鹿島を相手に4失点を喫して完封負け。福森が悔やむ前半の失点が尾を引いたのかもしれない。

「自分たちが負けている状況で、(後半は)前へ、前へと焦りが出てしまっていたかと思います。その中で、後半の立ち上がりに、自分たちが追いつかなければいけないところで(相手に)追加点を取られてしまった」

 反撃すべく臨んだ後半も出鼻をくじかれるかのように早々に失点し、難しいゲーム展開を強いられた。その後、チャナティップや途中出場の深井一希、ドウグラス・オリヴェイラらが再三にわたって相手ゴールに襲い掛かるも、最後まで1点を奪うことができなかった。「試合は90分で決まるものなので、自分たちは0-1で折り返しても焦らず、後半の45分間で自分たちの戦い方をしっかりしなければいけませんでした」と福森は唇をかむ。

「点を取らなければ、という気持ちが焦りになって、自分たち一人ひとりが正しいポジションを取れていなかったと思います。正しいポジションを取って、しっかり前向きでプレーすることができれば、今日みたいな内容ではなくて、前節(2-0大分)のように、無失点でしっかり勝ち切れるサッカーができると思っています」

 自分たちが培ってきたことを見つめ直し、赤黒の戦士たちはまた次の戦いへと向かっていく。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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