6月24日、FC東京から発表されたのはブラウブリッツ秋田の右サイドバック、鈴木準弥の獲得だ。秋田では上下動をいとわないタフさを売りにレギュラーとして活躍してきた。負傷者が続くFC東京が白羽の矢を立てた格好だ。

上写真=秋田の攻守を牽引してきた鈴木準弥が、FC東京の一員に(写真◎J.LEAGUE)

「とてもうれしく思っています」

 FC東京が右サイドバックの補強に乗り出した。ブラウブリッツ秋田の鈴木準弥を獲得したのだ。

 今季はこのポジションがなかなか定まらず、長谷川健太監督も一時期は「人がいません」と苦笑いする悩みどころだった。レギュラー格の中村帆高が右ヒザ半月板損傷で4月に手術を受けてリハビリ中。MFからコンバートした内田宅哉も第16節の清水エスパル戦で負傷。

中村拓海、蓮川壮大、岡崎慎、さらには6月4日に特別指定選手に認定されたばかりの岡庭愁人も起用して、やりくりしてきた。

 鈴木は今季のJ2で1試合に欠場した以外は、すべてフル出場してきた。直近の6月21日のJ2第19節アルビレックス新潟戦でも右サイドバックで先発し、厳しい守備とロングボールを前線に集めたあとの攻撃参加を繰り返すタフネスぶりを見せつけていた。選手交代によってセンターバックでもプレーして、守備の万能ぶりでJ2で3位を走る強敵に堂々と渡り合った。

「ブラウブリッツ秋田から移籍することになりました鈴木準弥です。 FC東京という素晴らしいクラブでプレーする機会を与えていただきとてもうれしく思っています。 チームの勝利のために全身全霊をささげます。 FC東京に関わる全てのみなさまよろしくお願い致します!」

 クラブを通じてそう話した鈴木は、清水エスパルスユースから早稲田大へ進学。現在ベガルタ仙台の秋山陽介、モンテディオ山形の熊本雄太、秋田の武颯らと同期だ。大学卒業後はドイツのVfRアーレン(ドイツ)でプレー、藤枝MYFCを経て2020年から秋田に加わると、J3優勝に大きく貢献した。

 ハードな守備だけではなく、攻撃面でも期待がかかる、今季はJ2第2節の栃木SC戦でFKを送り込んでアシスト、1-0の勝利を導いて秋田のJ2初勝利の立役者になった。このFKは第18節のFC町田ゼルビア戦でも威力を発揮し、中央からきれいに直接決めて追加点。この試合は右からのクロスで先制点のアシストも記録しているから、2-0の勝利の主役になった。さらにはロングスローも代名詞だから、FC東京に新しい「飛び道具」ももたらしそうだ。

鈴木準弥(すずき・じゅんや)
■ポジション:DF
■背番号:28
■生年月日:1996年1月7日
■身長/体重:176cm/71kg
■出身地:静岡県
■経歴:
2012-2014 清水エスパルスユース
2014-2017 早稲田大学
2018 VfRアーレン(ドイツ)
2019 藤枝MYFC
2020- ブラウブリッツ秋田
■代表歴
2012年 U-16日本代表、 2013年 U-17日本代表、 2017年 ユニバーシアード日本代表


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