横浜F・マリノスの畠中槙之輔が4日、ルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌戦を前にオンラインで取材に応じた。指揮官のアンジェ・ポステコグルーの移籍が海外メディアで報じられる中、「僕たちも分からないので、特に言えることはないです」と、報道も冷静に受け止める。何事にも動じないCBは、自身のプレーに集中していた。

上写真=今季、リーグ戦全16試合に出場している畠中槙之輔(写真◎J.LEAGUE)

リーグ全試合出場は畠中とチアゴ・マルチンスだけ

 背番号を4に変えた今季、CBコンビを組むチアゴ・マルチンスとともにチームで2人だけ、ここまでリーグ戦全試合に先発してきた。畠中は日々、実直な歩みを続けている。この日のややセンシティブな質問にも、普段どおりの表情と口調で答えた。

 スコットランドの名門クラブ、セルティックへのアンジェ・ポステコグルー監督の「移籍」が欧州で報じられている。その影響について問われると、「僕は特に何も考えてないです」と、返答。「どうなるかは僕たちも分からないので、特に言えることはないですね」と、冷静に語った。

 取材時は日本代表の活動期間中。取材前日の3日にもA代表対U-24代表の試合が行なわれていた。今年3月の活動時には日本代表に選出されていたが、今回は招集されなかった。そのサムライブルーについても、「自分は特に落ちたからとか意識していなくて。今まで通り自分のプレーができればいいなと思ってプレーしていますね」と淡々と語る。「代表に入ることは特別なことで誇らしいことだけど、それがすべてではないと思っていますし、そこに執着はしてもいません。自分がプレーしてる環境で自分のプレーをしっかり出せればいいと考えています」とコメントした。

 クラブはここから、新たなフェーズに入る。ルヴァンカップのグループステージを突破し、6日には札幌とのプレーオフステージ第1戦を迎える。

 札幌とは昨季のルヴァン杯準々決勝でも対戦。コロナ禍におけるレギュレーションの変更において一発勝負となったその試合は、PK戦の末に準決勝に進出した。リーグ戦は現在、代表ウィークで中断のため、畠中にも出番がまわってきそうだが、「チームが勝つことを大前提に、自分がすべきことを今まで通り続けて、プラスアルファで自分の持ち味をもっと出せればいいのかなと思います」。

 あくまでも着々と、確実に前へ。横浜FMと畠中は、歩みを続ける。
 

取材◎杉山 孝


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