横浜F・マリノスに今季加わったエウベルが、気持ちよさそうにピッチを駆ける初夏を迎えている。ドリブル突破という武器を使うことと、パスでリズムを作ることの使い分けがこなれてきた。ここからが本領発揮だ。

上写真=真面目さと大胆さを織り交ぜたプレーで貢献するエウベル。さらに成長する予感(写真◎J.LEAGUE)

「周りの選手がいるからこそ」

 首位の川崎フロンターレに食らいつくべく、横浜F・マリノスで背番号7の存在感が増している。エウベルだ。

 今季から加わったアタッカーは、順応のときを経て、大きく羽ばたこうとしている。

「日に日にこのマリノスのサッカー、日本のサッカーに慣れていっているのは自分でも分かりますし、日々、成長したい気持ちもあります」

 チームに溶け込むには、まず自分のスタイルを理解してもらうことが大事になってくる。だからボールを持てば勝負、という自慢のスタイルを優先させてきた。

「仕掛けるという僕の特徴を失ってもいけないし、マリノスのサッカーはパスでリズムを作ることも理解していきました。いまはもちろんパスをシンプルにはたくけれど、仕掛けるという特徴は失っていませんし、今後も失いません」

 その活躍ぶりを見ていると、心地よいバランスを見つけつつあるようだ。

 好調さを保てるのは、「周りの選手がいるからこそチャンスが生まれると思います」と仲間を立てる。その真面目さ、謙虚さこそが、新しい国で気持ちよくプレーするために有効に機能しているようだ。

 ここまで2得点3アシストで、このペースを上げていく意欲にあふれている。

「満足はしていないですし、もっともっと、という気持ちがあります。リーグが終わるときにはその数字は増えていると思いますし、そのために努力します」

 きっぱりと告げる。

「現実的な数字は分からないけれど、これまで以上の活躍は必ずします。ただ、数字にフォーカスするのではなく、チームとして勝つことが大事です。リーグが終わったときにみんなで笑って終われればいいと思います」

 いよいよ本領発揮の夏が来る。


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