FC東京の高萩洋次郎が22日のJ1第15節ガンバ大阪戦を前にオンラインで取材に応じた。チームは前節の柏レイソル戦で連敗を止め、久々に勝利を手にしたが、攻撃をけん引したのが高萩だった。しかし勝利の立役者は次も勝ってこそと気を引き締めた。

上写真=前節の柏戦で勝利に貢献した高萩洋次郎(写真◎J.LEAGUE)

まだ連敗の中で1試合勝っただけ

 前節の柏戦で連敗は脱した。トップ下でプレーした高萩は2アシストで勝利に貢献。攻撃を加速させ、しばらく鳴りを潜めていた強力アタック陣の力を存分に引き出した。

「攻守において前向きにプレーするということ。うちの良さは多少リスクを冒してもボールを奪いに行っても、後ろの選手で個人個人の能力が高いので、信じてそれができるところ。できるだけ前に圧力をかけるということを意識しました」

 4-0で快勝した柏戦について、こう振り返った。攻撃のスイッチを入れ、流れを作る役目を全うしたMFは連敗中のチームについて「信じ切れていないというよりは自分たちの良さを忘れかけていた」と指摘する。そして前向きな戦いは「5連敗する中で1試合1試合、チーム全員で試行錯誤する中でたどり着いた答え」だ。「負けることによって気づくこともある。色々な改善点を修正しながらたどり着いた答えだった」と説明した。

 ただ、柏戦ですべてを思い出したかと言えば、そうではない。「まだ1つ勝っただけ」と気を引き締める。重要なのは連敗を脱した次の試合。連勝して初めてチームに好循環を生む土壌ができる。22日のガンバ戦はその意味で重要だ。
 
「結果が出ていないチームと対戦するのは難しい部分があります。どこかで勝つチャンスが来ると思っているでしょうし、今回、相手は監督が代わって、思い切ったプレーをできる状況にもあるんじゃないかと。勢いに乗らせたくないと思います」

 相手の勢いに気圧されて後手を踏むことは避けたいところ。連敗中は先制を許し、追いかける展開になって、ミスを怖れたプレーが散見したが、ベクトルを常に前に向けるのが本来の東京スタイルだ。柏戦で確認した戦い方を、G大阪戦でもしっかり出すことが重要になる。

「選手もそうですし、チームとしても結果を出し続けないといけない。1試合に勝っただけで次の試合に結果が出なければ、まぐれとみんなも思う。そうならないようにプレーしたいと思います」

 4月7日以来、味の素スタジアムでは勝っていない。G大阪戦で久々にホームで勝利となるか。FC東京にとって重要な一戦は明日22日、19時にキックオフされる。


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