5月19日、各地でJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第6節(最終節)、全8試合が行なわれた。とくに注目されたのはFC東京が早々と突破を決め、残り1枠を神戸、徳島、大分の3チームで争っていたBグループと、横浜FC、湘南、浦和、柏の4チームに突破の可能性が残されていたCグループだろう。前者は敵地で徳島を下した神戸が自力でプレーオフステージ進出を決め、後者は浦和と湘南が勝ち上がった。

上写真=ホームで柏と引き分けた湘南がプレイオフステージ進出を決めた(写真◎J.LEAGUE)

B組の残り1枠は神戸がつかむ!

 各地で熱戦が展開され、プレイオフステージ進出の8チームが決まった。最終節を前に鹿島と札幌の突破が決まっていたAグループ以外の3グループは、最後まで展開の読めない熱闘が繰り広げられることになった。

 Bグループは首位FC東京に次ぐ2位抜けを神戸、徳島、大分の3チームが争っていた。神戸は敵地で徳島は3-0と下し、自力で扉を開く。開始3分で山口蛍が先制し、期待のマシカが2ゴールをスコアして快勝した。大分もアウェーながら前半終了間際に弓場将輝がネットを揺らして先制するが、FC東京の永井謙佑にゴールを許し、1-1で引き分けた。この結果、FC東京と神戸の突破が決まった。

 4チームに突破の可能性が残っていたCグループは、浦和と横浜FC、湘南と柏がそれぞれプレーオフステージ突破をかけて激突。浦和は前半に関根貴大、後半に汰木康也がネットを揺らし、横浜FCを下して首位抜けを決めた。湘南は池田昌生が先制し、リードを奪ったものの、柏の猛攻に苦しめられる。だが、GK富居大樹が好セーブを連発。アディショナルタイムに高橋峻希に決められたが、1-1で試合をクローズさせ、グループ突破を成し遂げた。

 以下は、最終節を終えた各グループの順位表だ。

■Aグループ順位表(勝ち点/勝敗/得失点)
1 鹿島(勝ち点12/3勝3分け0敗/10)★
2 札幌(勝ち点11/3勝2分け1敗/3)★
3 福岡(勝ち点8/2勝2分け2敗/-1)
4 鳥栖(勝ち点1/0勝1分け5敗/-12)

■Bグループ順位表(勝ち点/勝敗/得失点)
1 FC東京(勝ち点12/3勝3分け0敗/4)★
2 神戸(勝ち点8/2勝2分け2敗/2)★
3 大分(勝ち点6/1勝3分け2敗/-2)
4 徳島(勝ち点5/1勝2分け3敗/-4)

■Cグループ順位表(勝ち点/勝敗/得失点)
1 浦和(勝ち点9/2勝3分け1敗/2)★
2 湘南(勝ち点8/1勝5分け0敗/1)★
3 横浜FC(勝ち点7/2勝1分け3敗/-1)
4 柏(勝ち点6/1勝3分け2敗/-2)

■Dグループ順位表(勝ち点/勝敗/得失点)
1 横浜FM(勝ち点14/4勝2分け0敗/13)★
2 清水(勝ち点8/2勝2分け2敗/-1)★
3 仙台(勝ち点6/2勝0分け4敗/-4)
4 広島(勝ち点5/1勝2分け3敗/-8)
★=プレーオフステージ進出

 グループステージを勝ち上がった8チームが6月2日に始まるプレーオフステージに進出。ホーム&アウェー方式の2試合を戦い、プレーオフ勝者4チームがプライムステージに駒を進めることとなる。続くプライムステージでは、勝ち上がった4チームに、ACL出場している4チーム(川崎F、G大阪、名古屋、C大阪)を加えた計8チームがホーム&アウェー方式のトーナメントで対戦(決勝は1試合のみ)。順に準々決勝(9月1日/9月5日)、準決勝(10月6日/10月10日)、決勝(10月30日)を戦う。なお、プライムステージの対戦カードは、プレーオフステージ終了後の抽選で決定することになっている。

グループステージ第6節の結果(2021年5月19日 )

▼Aグループ(@札幌ド/観衆2,829人)
札幌 0-0 鹿島
得点:なし

▼Aグループ(@ベススタ/観衆979人)
福岡 4-1 鳥栖
得点:(福)城後寿2、石津大介、フアンマ・デルガド
   (鳥)林大地

▼Bグループ(@味スタ/観衆2,842人)
FC東京 1-1 大分
得点:(F)永井謙佑 (大)弓場将輝

▼Bグループ(@鳴門大塚/観衆3,448人)
徳島 0-3 神戸
得点:(神)山口蛍、アユブ・マシカ2

▼Cグループ(@埼玉スタ/観衆4,252人)
浦和 2-0 横浜FC
得点:(浦)関根貴大、汰木康也

▼Cグループ(@レモンS/観衆3,521人)
湘南 1-1 柏
得点:(湘)池田昌生 (柏)高橋峻希

▼Dグループ(@ユアスタ/観衆1,560人)
仙台 3-0 広島
得点:(仙)佐々木匠、加藤千尋、マルティノス

▼Dグループ(@ニッパツ/観衆4,363人)
横浜FM 5-1 清水
得点:(横)樺山諒乃介2、和田拓也、仲川輝人、レオ・セアラ
   (清)片山瑛一


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