サンフレッチェ広島FW浅野雄也が、チャンスを生かせなかった末の敗戦を悔やんだ。自身も含めて多くのシュートを放ちながらも決められず、0-1の完封負け。試合後は反省の言葉ばかりが口を突いた。

上写真=雨のホームゲームで勝てなかった広島。浅野も不発に終わった(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月15日 J1リーグ第14節(@Eスタ:観衆3,190人)
広島 0-1 徳島
 (広)なし
 (徳)岸本武流

前節勝利の勢いを持続できず

 降り続いた雨が強さを増す中で、試合終了のホイッスルが鳴った。浅野は試合後のオンライン会見で「決めるべきところで決めないと、こういう難しい試合になる」と厳しい表情でホームでの敗戦を振り返った。
 
「立ち上がりは自分たちの形を作れていたと思う」と語ったように、前半はテンポ良くパスをつないでチャンスを作った。浅野も13分にMF森島司のパスを受け、左サイドからフリーでシュートを放ったが、右に外れて決められず。「自分たちの流れのときに点を取れる選手にならなければダメ」と語ったシーンの後も広島は決定機を決められず、0-0で前半を終えた。

 そうするうちに63分に失点。試合終了間際にはDF東俊希の左足シュートがポスト、森島のヘッドがクロスバーに当たるなど、最後まで1点が遠かった。広島は前倒しで開催された5月12日の第20節でガンバ大阪を下し、7試合ぶりの勝利を挙げたが、勢いを持続できず。前述のシュート1本に終わって79分に交代で退いた浅野は「なかなか勝てないトンネルをやっと抜けて、つなげていかなければいけないと思っていた。何としても勝ちたかったですが、難しい試合だった」と敗戦を悔やんだ。

 AFCチャンピオンズリーグに参加するクラブのリーグ戦が前倒しで組み込まれた影響で、広島はルヴァンカップも含めて週2試合ペースの17連戦という過密日程を強いられている。心身の疲労の影響が各選手に見られる苦しい状況だが、改善すべき点を問われた浅野は「点を取ることが求められている。そこを次の試合につなげていきたい」と自分に矢印を向け、巻き返しを誓った。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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