明治安田生命J1リーグでFC東京が5連敗中と苦しんでいる。直近2試合はともに3失点を喫していて、守備の再構築が急がれる。第13節の鹿島アントラーズ戦でフル出場した青木拓矢は、守備の重心が下がったことを感じていた。その修正を変化のきっかけにする。

上写真=鹿島戦でフル出場を果たした青木拓矢。中盤で厳しく守って、ボールを受けて時間も作る(写真提供◎FC東京)

「自分たちから仕掛ける守備をしたい」

 守備の改善が急務だ。

 5連敗中のFC東京は、特にここ2試合、第12節の横浜F・マリノスと第13節の鹿島アントラーズから3ゴールずつを浴びた。

 鹿島戦では青木拓矢が4試合ぶりの先発でフル出場している。4-4-2のフォーメーションでアルトゥール・シルバと並んで中盤の底に入った。0-2で折り返した後半にはメンバー交代によってシステムも3-5-2になって、中盤の真ん中に立った。

「重心が後ろだったので前からいい守備ができなかったですし、ボールを取ったあとが苦しいと感じたので、アグレッシブな守備をやっていきたいと思っていました」

 4連敗の事実が積極性を阻害したか、失点をしたくない無意識が働いて相手の攻撃を構えることになったか、前から奪いにいく出足が鈍った。守備が重たくなった。

「取る位置が低いかなと思います。そうすると出ていく距離は長くなるし、相手が整って守備に来られてしまうので、自分たちから仕掛ける守備をしたい」

「前から取りに行って、外されたら戻ればいい話です。やらないと修正もできないので、やっていかないとなと思っています」

 その具体的な例として鹿島戦で感じたのが、相手のセンターバックへの規制のかけ方だ。

「簡単にセンターバックに持ち運ばれてサイドに出されたときに、自分たちのエリアにまで入られたなという印象があります。センターバックに僕たちがプレッシャーをかけないと」

 その肌感覚を大切にして、次の柏レイソル戦に向かう。13位のFC東京と15位の柏の勝ち点差はわずかに2。負ければ逆転される。

「勝ち点3がほしい状況ではありますし、ただ、納得できるゲームをしたいと思います。鹿島戦はみんなが不満を持ちながらやって負けてしまったので、一番は勝つことですけど、負けたときにも収穫も多くあるようなゲームをしたい」

 そのために、特別なことを準備するわけではない。

「常に平常心ですね。個人としてもチームとしても、いいときも悪いときも。良くない雰囲気を出してしまうと伝染してしまいますから」


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