名古屋グランパスの相馬勇紀が鹿島アントラーズ戦を前にオンラインで取材に応じた。前節のセレッソ大阪戦で名古屋らしい勝利をモノにして迎える重要なゲームだ。勝負のポイントについて相馬は「出場した選手がデュエルで上回らないといけない」と語った。

上写真=今季ここまで15試合で2ゴール3アシストを記録している相馬勇紀(写真◎J.LEAGUE)

前回の対戦はウノゼロで勝利

 名古屋は川崎フロンターレに連敗したあと、リスタートの試合と位置付けていた前節のセレッソ大阪戦は『ウノゼロ(1-0)』で勝利。らしさを取り戻したその試合に相馬は先発し、56分までプレーした。今季はここまで15試合で14試合に出場。そのうち9試合でスタメンを飾り、2ゴール3アシストという成績を残している。

「(チームには)色々な選手が出場しているのは、前線に多くの良い選手がいるということですが、出場に向けて日々の練習から全力で取り組むことが大切です。それぞれの特徴は違うので、スタメンで出るにしても途中から出るにしても、その場面に合わせた最善の準備も大事だと思っています」

 相馬が語ったこの心構えが、今季のプレーに表れている。周囲との関わり方をしっかり考えているからこそ、自身の持ち味を最大限発揮することが可能となり、ひいてはそれがチームにとっても最良の選択になっている。昨季、相馬は31試合に出場したが(先発は15試合)、2得点0アシストに終わった。『仲間を生かした結果』を表すアシスト数で、すでに昨季の数字を超えている。

 むろん、その数字はまだまだ積み上がっていくだろう。C大阪戦の反省を踏まえつつ、クロスの精度と受け手の関わりについて相馬は言及した。「クロスは、中に一枚もいないのに上げても点は入りません。セレッソ戦では僕がピンポイントで山崎選手に合わせれば、という場面もありましたが、中の枚数のところも大きい。点が入るか入らないかは、人数のかけ方もあると思うので、その部分はもう少し上げていければ」。より連係を深めつつ、自身のクロスの質の向上を目指すと力強く語る。

 次節はリーグ戦で6戦無敗と好調な鹿島をホームに迎える。6節(3月21日)にアウェーで対戦した際にはウノゼロで勝ち切った相手だ。

「鹿島は前に強いというか、個の部分でしっかりはがしてくるチームだと思う。だから試合で大切になるのは一つひとつのデュエルのところで出場した選手が(相手を)上回らないといけない。アウェーの試合も球際で勝負していって、最後に(稲垣)祥くんのミドルで勝ちきれたと思うので。堅い試合をしながら特に1対1の戦いで絶対に負けないんだというところを大切に戦えればと思っています」

 勝利をつかむために、鹿島戦もやるべきことは変わらない。積み上げてきた戦い方をしっかり発揮していくだけ。『球際勝負を制して、試合も制す』。相馬には、勝ち筋が見えているーー。


This article is a sponsored article by
''.