FC東京の東慶悟が、1日の横浜F・マリノス戦でJ1通算300試合出場を達成した。偉大な記録を達成したものの、その試合で0-3と完敗したため、試合後のオンライン取材では悔しい思いを語ることとなった。FC東京のキャプテンは301試合目の勝利を誓っている。

上写真=4連敗を喫したFC東京。チームの立て直しへ練習からもっと集中して取り組むと東慶悟は語った(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月1日 明治安田生命J1リーグ第12節(@味の素ス/リモートマッチ)
FC東京 0-3 横浜FM
得点:(横)オナイウ阿道3

301試合目は勝利をつかむ

 J1通算300試合出場達成も、試合後に喜びの表情は見られなかった。ホームで横浜FMに完敗。0-3で良いところなく敗れ、東自身も、2点目を奪われた直後の55分にピッチを後にすることになった。

「何とかみんなで悪い流れを断ち切ろうと試合に入りました。ですが、結果は0-3。残念ですけど、良いシーンもあったと思うのでこの流れを断ち切れるように一人ひとりが意識してやるしかない」

 前半8分に先制を許して以降、東はミドルシュートやプレースキッカーとしてペースを握るべくプレーした。しかし、一度相手に傾いた流れは止まらず、FC東京の持ち味であるはずの球際の攻防でも後手を踏むケースが散見。相手の良さばかりが目立つ展開になっていった。

 チームは、これで4連敗。浮上のきっかけをつかめない状態が続く。リーグ制覇を掲げてシーズンをスタートさせたが、消化数は1試合少ないものの、現時点で首位の川崎フロンターレとは勝ち点で20ポイントの差がついてしまった。

「現実的にすごく難しい状況ですし、1位を狙っていると言える状況でもない。まずは次の試合に向けて、連敗を断ち切ることが重要。そこを意識したい」

 連敗脱出には失点を減らすことが重要になる。今季ここまでの12試合では実に9試合で先制を許し、追いかける展開でプレーすることを強いられた。この試合でも十分に警戒して試合をスタートさせたが、結局難しい戦いを余儀なくされた。

「いろんな要素があって失点はするので何が悪いとひと言では言えないですけど、ミスが起きたときにみんなでカバーすることだったり、そういう突き詰めをしなくてはいけない」

 この日の結果で順位は一つ下がり、11位になった。中3日で神戸とのルヴァンカップを戦い、9日に5戦負けなしの10位鹿島とのアウェーゲームに臨む。昨季もタイトな日程の中で10月に4連敗を喫したが、2018年に長谷川健太監督が就任して以降、5連敗はない。チームにとっても今が正念場だろう。

 記録達成も、当然ながら東に笑顔は見られなかった。301試合目で勝利をつかめるように。キャプテンは覚悟をもって次戦に向かう。


This article is a sponsored article by
''.