負傷離脱から復帰し、今季リーグ戦初出場を果たしたサンフレッチェ広島DF井林章。ピンチの数は少なかったものの、0-1で敗れて今季初黒星を喫した結果を反省しつつ、今後も続く連戦へと視線を向けた。

上写真=CBの一角で今季リーグ戦初出場となった井林(写真◎J.LEAGUE)

■2021年4月10日 J1リーグ第9節(@Eスタ:観衆7,085人)
広島 0-1 湘南
 (広)なし
 (湘)田中聡

今季リーグ戦初出場も0-1

「(前節まで)無敗だったたこともあり、チームのパフォーマンスは、そこそこ手応えのある内容でしたが、結果は負けている。このギャップをもう少し埋めていかなければいけないと感じています」

 試合後のオンライン会見で、井林は静かに戦況を語った。広島は湘南ベルマーレ相手にボール支配率では上回りながらも、数少ないピンチで失点して0-1の敗戦。今季リーグ戦初黒星を喫した。

 3月3日のルヴァンカップ、清水エスパルス戦で負傷交代し、右太腿二頭筋筋損傷で全治3~4週間と診断され、戦列を離れていた。復帰して今季リーグ戦初出場となったものの、56分の失点で敗戦。「セカンドボールを拾えなかったり、相手がここぞと押し込んでくる状況を自分たちで作ってしまった」と失点シーンを振り返る。

 さらに、第7節から新布陣の4-3-3で戦っていることに触れて「球際で負けないところも大事ですが、負けたときの全体の距離感の良さを、もう少し出していかないと。4-3-3は一瞬のスキを作ってしまうと、中盤の少なさで、真ん中が薄くなってしまいがち」と指摘。「4-3-3でそれほど数をこなしているわけではないですが、課題になったと思う」と分析した。

 湘南は広島戦の前まで3試合連続の引き分けで、前節は名古屋グランパス相手に退場者を出しながらも0-0で勝ち点1をもぎ取っている。「手堅い、我慢強いチームで、前節は退場者を出しながらも引き分けている。その我慢強さは自分たちも見習わなければいけないところだと思う」と語った井林は、「それでもこじ開ける力、コンビネーションを、チーム全員で身につけていかないと上位には勝てない。いい意味で課題を見せてもらった」と今後に目を向けた。

 広島は第7節から17連戦に突入、湘南戦は3試合目で、4月14日に名古屋、18日には川崎フロンターレとの上位連戦も控えている。井林は「負けてはしまいましたが、チームが進んでいる方向は間違いないと思う。まだあと(連戦が)14試合あるので、チームの全員が力にならないと乗り越えられない」とコメント。「名古屋、川崎と上位との試合が続くので、みんなで団結して乗り越えていきたい」と今後を見据えていた。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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