サンフレッチェ広島DF荒木隼人が、徐々に上向いている自身とチームの状態に手応えをつかんでいる。今季リーグ初得点、初の連勝と結果が出ている勢いを持続すべく、ルヴァンカップでも結果を追い求める。

上写真=3月24日の居残り練習中に笑顔を見せる荒木(写真◎石倉利英)

「コンディションは上がっている」

 広島は3月21日の明治安田生命J1リーグ第6節で、アウェーで大分トリニータに3-1で勝利。17日の第5節、ホームで清水エスパルスを1-0で下したのに続き、今季初の連勝を飾った。

 清水戦の決勝ゴールは、CKから味方がつないだボールを荒木が蹴り込んだもの。今季のクラブ公式イヤーブックのMF川辺駿との対談では「ハヤオくんよりも多くゴールを決めたい。ハヤオくんが昨季は3得点、僕が1得点ですから、超えます!」と語っており、今季初得点は川辺よりも早かった。

 しかし川辺は、大分戦で2-1とする逆転ゴールで今季初得点。並ばれた荒木は「すぐにハヤオくんが取ったので、大きな顔ができなかったです」と笑った。

 広島は第4節まで4試合連続で前半に先制点を奪いながらも、1勝3分けと勝ち切れない試合が続いていた。荒木も第2節では足がつって73分で途中交代し、第3節はベンチ外だったが、その後は3試合連続でフル出場。「コンディションは上がってきています。ピッチ上で、それを示すことができていると思う」と手応えをつかんでいる。

 チームも連勝と調子を上げてきた要因については「自分たちのやっていることを信じて、続けていることが結果につながっていると思う」とコメント。「勝った試合も、実際はどちらに転んでもおかしくない状況でした。この集中力を続けていかないと、いつ悪くなるか分からない」と気を引き締めつつ、「みんなモチベーションが高く、チームの雰囲気は良いです」と現状を分析した。

 現在活動中の日本代表には、関西大で2学年上だったヴィッセル神戸GK前川黛也が初選出された。在学中は同じ守備陣で一緒にプレーしており、連絡を取ると「相変わらず謙虚な人で『まだまだ下手くそだけど、頑張ってくるよ』と言っていました」という。そんな先輩に刺激を受け、「自分も、もっともっと頑張らなければいけないと思った」と今後を見据える。

 27日にはルヴァンカップのグループステージ第2節で、横浜F・マリノスと対戦する。日本代表の川辺とDF佐々木翔、U-24日本代表のGK大迫敬介が不在となるが、荒木は「代表メンバーがいないから負けた、と言われるのは一番悔しい」と語り、「いなくてもしっかり勝って、代表メンバーが危機感を持てるように頑張りたい」と勝利を誓っていた。

取材・写真◎石倉利英


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