今季のセレッソ大阪は若い選手の成長促進を一つの目標に掲げているが、西尾隆矢は、その象徴的な存在に一人だろう。開幕から4戦すべてに先発フル出場。若きセンターバックは日増しにその存在感を高めている。

上写真=開幕から4戦フル出場を果たした西尾隆矢(写真提供◎CEREZO OSAKA)

瀬古とはアカデミー時代からプレー

 長らくチームの守備の中心だったマテイ・ヨニッチの退団によって最終ラインの組み換えを余儀なくされた今シーズン。開幕から先発フル出場を続け、試合のたびに評価を高めているのが、19歳のDF西尾隆矢だ。アカデミー時代から知る瀬古歩夢とともにCBコンビを組み、最終ラインの中央で存在感を示す。

 新戦力の鳥海晃司が負傷により欠場中で、開幕前に加入したダンクレーもまだコンディションが万全ではない。同じく新戦力のブラジル人DFチアゴは入国制限によって来日できていない状況だ。その中で、若きCBはチャンスをものにし、リーグ戦4試合すべてに出場している。指揮官の評価も高い。

「若いながらも安定しているプレーを続けているのが、起用し続けている理由です。隆矢だけではなく、歩夢も若く、とても将来性がある。彼らがいいプレーを続けている間はピッチに送り続けたいと考えていますし、試合に出るか出ないかは私次第というよりは彼ら次第だと思います」

 本人も手応えを感じている。

「ずっとアカデミー時代から一緒にやっていて僕自身もコーチングしやすいというのもありますけど、歩夢は去年からJ1でプレーしていて、そこで感じたことを僕にも伝えてくれています。今も毎試合毎試合、反省点を話し合って、すごく分かりやすく教えてくれることもある。ほかの先輩方も声をかけてくれますし、非常にやりやすい環境でできています」

 隣でプレーする一つ上の先輩、瀬古は刺激を与えてくれる存在だ。

「同世代を意識していないと言ったらウソになるんですが、そこまで強くは意識していません。ただ、歩夢は近くにいて、ずっと一緒にやってきた大きな存在なので意識します。偉大だなと。ビルドアップとかとてもうまいので、試合をしながら見て学んでいます。ほかにもダンクレー選手の体の当て方だったり、いろんな人から吸収することをしたい」

 19歳は、確かに若い。だが、活躍は早いにこしたことはない。西尾隆矢は今、日進月歩で吸収し、成長している。


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