ガンバ大阪は10日までに、クラブ内で8名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定(選手6名、スタッフ2名)を受けた。それに伴い、早期収束を図るために9日から2週間程度、トップチームの活動を休止すると発表。4節から6節までの3試合についても中止されることになった。この結果、G大阪の3月中の試合は6戦全てが中止となった。

上写真=G大阪の3月中の試合はすべて中止されることになった(写真◎J.LEAGUE)

代替日が調整できなければ「みなし開催」

 G大阪が厳しい状況を迎えている。4日までに選手5名、スタッフ1名について陽性が判明していたが、5日に実施したPCR検査で当該の6名以外、全員の陰性を確認。そのため、クラブは吹田市保健所から2週間の活動停止を提案もあった中で、Jリーグと協議のうえ、7日に練習を再開した。しかし、8日の検査で、さらに2名の陽性が判明した(選手1名、スタッフ1名)。

 吹田市保健所から陽性者となった8名に関して、チーム内に濃厚接触者の基準に達する者はいないとの見解を得たものの、「感染の可能性を有する者が多くいると見込まれる」との指摘も受け、クラブは選手・スタッフとその家族、および試合開催に関わる全ての関係者や来場者の安全を守るとともに、新型コロナウイルス感染の早期収束を図るため、チーム活動を2週間、休止することを決めた(9日より休止)。

 それに伴い、4節の北海道コンサドーレ札幌戦(13日/@札幌ド)、5節のベガルタ仙台戦(17日/@ユアスタ)、6節の横浜F・マリノス戦(21日/@パナスタ)の中止が決定。代替日は現時点で未定だ。すでに3日の名古屋グランパス戦、6日の鹿島アントラーズ戦、10日の大分トリニータ戦も中止となっており、G大阪は3月のリーグ戦全6試合を中止することになった。

 今季は中止となった試合に関し、代替日の調整がつかない場合に「みなし開催」とし、中止の責任を負うクラブが0-3の敗戦扱いになる。10日午後にオンラインで会見を開いた小野忠史社長は、対戦相手に迷惑をかけられないと前置きした上で、「われわれは無理をしてでもやるという覚悟です」と語った。

 なお、吹田市保健所との協議の結果、陽性者が発生したトップチームとフロントスタッフ・アカデミー・スクールの活動には接点はなく、活動は可能であるとの方向性が示されたため、フロントスタッフ・アカデミー・スクールの活動に関しては継続するとしている。


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