川崎フロンターレの鬼木達監督が徳島ヴォルティス戦を控え、オンラインで取材に応じた。現在、チームはリーグ戦3連勝中だが、まだまだ発展途上であり、向上の余地があると指揮官は語る。飽くなき向上心とどん欲さが好調を支えている。

上写真=チームをさらに発展させたいと話す鬼木達(写真◎J.LEAGUE)

つくり上げていくパワーを感じる

 目下、リーグ戦3連勝。ゼロックス杯を加えれば、公式戦4連勝。しかも、3点、2点、3点、5点とすべてが複数得点である。昨季以上のペースでゴールを重ねる川崎Fは、『言うは易し行うは難し』であるはずの『最強チームのアップデート』を着々と進めているように映る。

 ボール回収力の向上。ゴール意欲の促進。それらのベースになる走力のアップと、あらゆる面で昨季以上を感じさせている。鬼木監督は無傷で好スタートを切ったチームについて「意欲的だというのはあるかもしれません。去年、自分たちが取り組んできたことがまだ発展途上だというのは、選手本人も分かっているし、自分自身も分かっています。その意味で言えば、まだまだつくり上げていく段階で、そういうパワーをキャンプでも感じました」と現状を説明した。高みを目指す意欲がチームに満ちあふれている。だから記録づくめの優勝を飾ってもなお、どん欲に勝利を求めることができているというわけだ。

「積み上げてきたことが大きいとも思います。昨年の記録とか記憶とか、そういうものを超えていこうというのが消えずにあって、今ここにいるのだと思っています」

 指揮官はシーズンを始めるにあたり、選手たちに「昨年以上を目指そう」と話した。そもそも最強と称された昨年は、4-3-3の導入初年度でもあり、発展途上だったというのがチームの共通認識だ。心技体を磨き、そして形をも極めれば、さらなる発展が望める。すべての面で向上を目指して歩みを止めない川崎Fが、今季も変わらず勝利を重ねているのは必然なのかもしれない。

「誰を出しても、選手全員が高いモチベーションを持ってやっています。全員が本当に、自分たちが目指しているものを表現してくれている。(仙台戦で)先発出たメンバーもそうですし、それまで先発で出ていた選手がサブになっても、やっぱりエネルギーを与えてくれている。みんながチームのやるべきことをやれているので、(現状を)ポジティブにとらえています」

 求める理想に限界なし。選手も鬼木監督も、充実の時を、どん欲さを抱いたまま過ごしている。今、川崎Fが圧倒的な存在である理由だろう。


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