鹿島アントラーズのザーゴ監督が湘南ベルマーレ戦を前にオンラインで取材に応じた。開幕戦で清水エスパルスに敗れたあと、2節のガンバ大阪戦は中止(延期)となったため、今夜の試合は今季のリーグ戦2試合目。指揮官は必勝を誓った。

上写真=湘南戦へ向けてトレーニングを指揮するザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

しっかり決め切ることが大事

 前節は、対戦相手のG大阪に新型コロナウイルス感染症の陽性者が出た影響で中止(延期)となった。ただ、不測の事態に対してもチームは動揺することなく、トレーニングを続けたとザーゴ監督は説明。「自分たちの目標にフォーカスしていこう。取り組みを続けよう」と選手たちに話し、湘南戦に向けてしっかり準備を進めてきたという。

 昨季、湘南とは1勝1敗。アウェーで敗れ、ホームで勝利を収めたが、0-1、1-0とロースコアでの決着となった。堅く守る相手に手を焼いた印象も残る。J1第3節、ホームで迎える今夜の湘南戦のポイントについて、ザーゴ監督はどう考えているのか。

「今年も(湘南の)やり方は変わらないかなと思っています。11人がボールの後ろにポジションを取って守備をする、堅い守備を目指すと。また、守備から攻撃への切り替えを非常に早くして、前にそろっているスピーディーの選手を生かしてくる。そういう相手に対して、われわれはしっかりと決め切るということが重要。それができれば、相手も少しは前に出てこなくてはいけないし、精神的にも崩れていくことになる。しっかりと決め切ることが大事だと思っています」

 相手の湘南は今季、開幕から2連敗(●0-1鳥栖、●1-2柏)。ルヴァンカップも引き分けており(△0-0浦和)、当然、初勝利を目指してカシマスタジアムに乗り込んでくるはずだが、迎え撃つ鹿島としても、初勝利がかかる。勝利のカギは堅い守備をいかに崩していくかになるだろう。これまでも攻めあぐねることが多かった相手であり、三たびロースコア決着になることも予想される。指揮官はチャンスを確実にものしていくことが必要だと繰り返した。

「重要なのは、タイミング。今回の試合ではスペースを作る、引き出す、そこを使うこと。そこがかみ合わないといけない。どのタイミングでパスを送るのか。選手の共通意識も重要」

 後ろに重たい陣形を敷く湘南の分厚い守備を、どう崩していくのか。ザーゴ監督はスペースの創出と利用、選手の共有がポイントになるとした。首尾よくネットを揺らし、相手が前に出ざるを得ない状況を作れれば、複数得点も狙えるだろう。今季のリーグ戦初勝利へ。今夜、鹿島が湘南ゴールをこじ開けるーー。


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