J1は3月10日に第3節を迎えるが、セレッソ大阪がホームに迎えるのは清水エスパルス。前監督のロティーナが今年から率いるクラブだ。C大阪のレヴィー・クルピ監督は「まったく特別視していない」と今季2勝目を狙っている。

上写真=アウェー連戦ではともに逆転負け。クルピ監督はホームに帰って今季2勝目を狙う(写真提供◎セレッソ大阪)

「守備とのバランスが一番カギになる」

 開幕3試合で得点は6。すべての試合で2ゴールを記録していて、絶好調の大久保嘉人が決め続けた4ゴールのほかに、坂元達裕と原川力にも得点が生まれている。

 一方で、この3試合で失点も6。開幕の柏レイソル戦こそ完封したが、川崎フロンターレ、FC東京と続けて逆転負けを食らっているのが気になるところだ。

「サッカーにおいては、しっかり攻めてしっかり守るというバランスをいかに取るかが大事なことです。それは選手に話をしています」

 レヴィー・クルピ監督はフットボールの真理を語る。単純な比較は難しいが、昨季は開幕してすぐ中断したものの3連勝でスタートし、この間、5得点1失点。34試合で37失点はサンフレッチェ広島と並んでリーグで3番目に少なかった。最終的に1試合平均で約1.09失点だが、今季は3試合で6失点だから1試合平均は2。

「具体的にここではお話しできませんが、映像を見ながら、あるいはピッチの中でできる範囲で修正しています。オフェンシブな姿勢を出そうという意気込みをすごく感じられますし、勝利を目指して戦う意欲は本当に素晴らしい。あとは守備とのバランスが一番カギになるところかなと思っています」

 攻め抜く意欲はまさにクルピ流の投影だが、昨季の堅守を捨てたつもりはない。それを築き上げてきたロティーナ監督が、次節の相手だ。清水エスパルスをホームに迎える。

「まったく僕にとっては特別なものではありません。僕も以前、このチームを率いていた監督という意味では同じですね。特別視することはない」

 クルピ監督はそんな風に笑いながら、「長居スタジアムに帰ってくるロティーナ」という周囲の感傷を断ち切る。

「もちろん分析はほかの対戦相手と同じように進めて、確認しています。間違いなく難しい試合になります。今日の練習で準備ができたので、あとは表現するだけだと思っています」

 堅守を築き上げた前任者を前に激しく守り、クルピの流儀で攻めて攻め抜く。


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