開幕戦を前にヴィッセル神戸の三浦淳寛監督とガンバ大阪の宮本恒靖監督が会見に臨んだ。現役時代からプレーヤーとして対戦し、代表ではともに戦った間柄。明日27日の試合を前に、意気込みと指揮官としての互いの印象について語った。

上写真=神戸の三浦淳寛監督とG大阪の宮本恒靖監督(写真◎スクリーンショット)

■2021年2月27日(土)17:00KO J1第1節(@ノエビアスタジアム神戸)
ヴィッセル神戸対ガンバ大阪

サッカーっていいものだなと思わせたい

 会見スタート前、二言三言、言葉を交わす。「ツネ、練習は何時からやってるの?」「10時」「同じだね」。笑顔の会話。ツネ、アツさんと呼び合う。二人の関係が分かるワンシーンだ。年齢は三浦監督は2歳上だが、現役時代はJの舞台でしのぎを削り、日本代表でともにプレーした。2015年のS級指導者ライセンス取得時の同期という関係性もある。

 相手の監督としての印象を聞かれると、三浦監督は「チームをしっかりとまとめ上げる力に優れている監督だと思います。昨シーズンの結果も含めて、ツネらしい采配を何度も見てきましたし、参考になる部分がたくさんあります。戦術の落とし込むの力も素晴らしい、に僕よりも2つ年下ですが、非常に評価しています。評価すると言ったら上から目線かな? 素晴らしいと思っています」と称えた。一方で宮本監督は「普段のアツさんのままに、コミュニケーションを取って若手、ベテランを問わず、チーム作りをしているなと感じます。ACLという難しい大会でもチームに一体感を持たせていて、そういう采配をさせているなという印象です」と語り、「お互いがお互いを意識することは間違いないと思います。その中で自分が取り入れられるものは取り入れたい。そういう先輩です」と尊敬の念を改めて示した。

 互いにリスペクトし合うものの、もちろん勝負は別だ。三浦監督は「ガンバはゼロックス杯を戦っているのでチーム仕上がりはかなり良い状態じゃないかと予測していますが、本当にいいシーズンを迎えるためにもいい内容で好ゲームができればなと思っています。できればわれわれのホームでもありますし、しっかり勝ち切れれば。いいシーズンの入り方をするために、チームコンセプトをもとに、それぞれが役割をしっかり果たしてもらい、チームとしてチャレンジャー精神を持ってやれればと思います」と勝利を誓った。そして敵に乗り込む宮本監督は「ゼロックス杯を一つ戦って、公式戦はスタートしたんですけども、まだまだです。立ち上げからしっかりとやって来たことを開幕戦でも出せるようにしていきたいし、アツさんも話されたように、リーグ戦の開幕を楽しみにしているファンの人がたくさんいると思いますので、『サッカーってやっぱりいいな』と思ってもらえるような試合を展開できればと思っています。われわれはアウェーですけれども、しっかり準備をして結果につながるサッカーをしたい」と意気込んだ。

 勝負のポイントについては、「G大阪の攻撃力をいかに防ぐか」がポイントと三浦監督は語り、宮本監督は前線、中盤、最終ラインと「バランスがそろい、ACLで経験を積んだ」相手にどういう戦いが有効かしっかり考えて臨むと話した。注目のゲームは明日27日17時、ノアビアスタジアム神戸でキックオフされる。


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