2021シーズンのJ1開幕戦を翌日に控えた2月26日、鹿島アントラーズのザーゴ監督が練習後のオンライン取材に応じた。翌27日にカシマスタジアムで清水エスパルスと対戦。昨季からの戦い方を進化させ、白星発進を目指す。

上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズのザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「1年を通じて安定したパフォーマンスを示せるように」

 ザーゴ監督体制2年目の開幕が迫っている。2月27日の開幕戦で対戦する清水について、「移籍マーケットをうまく活用して、いい補強ができたチーム」と指揮官は印象を話し、「注意しながらやらなくてはいけない」と警戒を強める。ただ、現在のベクトルはむしろ自分たちに向いているようだ。昨季に培った戦術をさらに浸透させ、タイトルを勝ち取る。その思いをあらためて強調した。

「僕はサッカーというのはゲームモデル、そのコンセプトを追っていかなければいけないと思います。それぞれのチームでどういうことをやるのか、その土台を確立しなければいけない。その中で、昨年それを確立できました。ただ、それを確立することだけが仕事ではなくて、昨年から始まっていることではありますが、毎試合、常に微調整をしていかなくてはいけない。人間がやる以上、うまくいったり、次の試合では悪くなったりするところもあるし、逆にその次の試合ではうまくいくこともあります。その繰り返しがサッカー。シーズンに入って再確認すること、違うものを上積みすることを、ずっとやり続けることです」

 今季のリーグ戦38試合を戦う中の1試合目。それは、ザーゴ監督の言う「1年を通じて安定したパフォーマンスを示せるような状況に全員で持っていく」ための重要な一戦ともなる。ましてや、開幕戦の舞台は本拠地カシマスタジアムだ。昨季最終節では勝ち切れず、ホームのサポーターに歓喜をもたらすことができなかったことも相まって、鹿島にとっては必勝態勢で臨む試合となるだろう。

「自分たちはホームでやる試合でしっかりと勝ち切らないといけない。この拮抗したリーグ戦でどういうスタートを切るのか、非常に重要です。自分たちが勝って、自信をもって、また次の試合に挑めるようにしていかなくてはいけません」

 タイトル奪取に向けてザーゴ監督の下で鍛錬を重ねる深紅の戦士たちが、2年目の開幕戦でその進化を見せる。


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