いよいよ2021年のJリーグが開幕する。2月27日にはFC東京がアウェーで浦和レッズと戦う一戦が注目だ。中でも今季、浦和からFC東京に移籍してきた青木拓矢にとっては、いきなりの古巣対決。しかし、平常心で臨むことに変わりはないようだ。

上写真=開幕戦が古巣対決というのもなにかの縁。青木拓矢は勝利をもぎ取る(写真提供◎FC東京)

サッカー選手として選択してきた結果

――浦和レッズからFC東京へと、ビッグクラブ間での移籍となりました。どんな思いで決断したのですか。

青木 話をもらったときに、個人的にありがたいし、いい話だと思いました。ただ、浦和に長くいたので、すごく考えはしましたね。居心地も良かったですし、浦和でプレーすることの価値も分かっていたつもりだったので、そこを離れるのは複雑な気持ちになりました。

 一方で、昨年はもちろん、おととしの終わりぐらいから自分の中に浦和でやっている「慣れ」のようなものが出てきてしまって…。少し悩みましたけれど、何かを変えたいときに一番の方法は場所を移すことだと思って、決断しました。

――クラブからの「殺し文句」のようなものは?

青木 いや、これは僕自身の問題だと思っていたので、特にそういう言葉はなかったですけど、個人的にいいタイミングでしたし、挑戦したい気持ちが生まれてきました。

――9月で32歳の年です。プロ選手としてのキャリアをデザインする中で、そのことも関係ありましたか。

青木 もちろんありました。年齢的にも大きいクラブに行くのはここが最後……かな、と、うっすらと感じながら(笑)。

――大宮アルディージャから同じ埼玉の隣のクラブ、浦和レッズへ移り、今度はそのライバルでもあるFC東京へ、という確かなキャリアには、覚悟がぶれない姿勢が感じられます。

青木 サポーターの方からすると、そんなにいい印象ではないのかな、と思ったりもしますが、僕個人としてはサッカー選手として選択してきた結果、というのが本音ですね。


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