川崎フロンターレのキャプテン、谷口彰悟が23日、練習後にオンラインで取材に応じた。3日後に迫った開幕戦の相手である横浜F・マリノスの印象や試合に向けての意気込み、そして新シーズンに臨む決意を語った。

上写真=2・26の横浜FMとの開幕戦に向けていい準備ができていると話した谷口彰悟(写真◎J.LEAGUE)

セットプレーからも取れれば

 20日のセロックス杯でガンバ大阪に勝利を飾り、いい形でJ1の開幕戦を迎えることになった川崎Fのキャプテンは、2時間あまりのハードなトレーニングを終えて、取材に応じた。その表情からはチーム状態の良さがうかがえた。毎年、開幕戦が難しいものになるのは、過去の経験から知っているが、言葉には自信が宿る。横浜FMの印象を聞かれて、答えた。

「正直、情報ということに関しては分かってない部分が多いです。どういうメンバーで来るのかは分かっていない状況。でも攻撃的なチームであるというのは、変わらないと思います。前線の選手は能力が高いですし、チームとしてアグレッシブにやってくるので、その戦い方というのは、頭に入れてやらないといけない」

 慢心はない。ただ怖れてもいない。自分たちの力を出せば、おのずと勝利につながっていく。昨季積み上げた自信には、揺るがないものがある。今季、J1は20チームで争われ、4チームが降格するレギュレーション。必然的に「勝ち点1」にこだわるチーム、つまりは守備的に戦うケースが増えてくることも予想されるが、昨季88得点を記録し、優勝を果たしたチームのキャプテンは力強く言った。

「昨年は降格がなかったので、最後まで自分たちのスタイルを実践するだとか、来季に向けてというチームもあったと思います。だから何が何でも勝ち点を拾うサッカーをするチームも出てくると思います。そういう中でも、毎試合、1試合3得点という自分たちの目標を掲げてやっていくのは非常に大事。それをさせないように守備を固めてくるようなチームも出てくると思いますが、その中でどう点を取っていくのかです」

 詳細は明かさなかったものの、そうした状況を踏まえて、ゴールを奪うためにチームをブラッシュアップさせてきたという。

「相手が引かれたときの崩し方だとか、狙い目というのは、昨年からの積み上げもありますし、今年も新たに狙っていこうという部分もあります。どんどんトライしてやっていきたいし、攻め込んでのセットプレーなんかで点を取れると非常にゲームが楽になる。僕らも含めて常に狙っていきたい。そういうやってスキのないチームになっていきたい」

 ジョアン・シミッチが加わったことも大きく、セットプレーは今季の大きな武器になりそうだ。谷口も「シミッチに加えて、ダミアンだったりジェジエウだったり。こぼれ球にしてもアキさん(家長昭博)や(三笘)薫だったり、反応がいいので、誰でも点を取れるというチームになってきたと感じます。セットプレーからも取れるチームになればもっともっと怖いチームになっていける。その中でも僕もしっかり狙っていきたい」と手応えを口にした。

 スキのない、もっと怖いチームにーー。記録づくめの優勝を飾っても満足はない。連覇、そして複数タイトルの獲得へ向かって、まずは横浜F・マリノス戦で勝利を狙う。


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