川崎フロンターレでの2年目を迎えた右サイドバックの山根視来。昨季はチャンピオンチームの一員としてベストイレブンにも選ばれるなど、最高の1年だった。それを超えていくためのポジティブワードを聞け!

上写真=山根視来の言葉には余計な力が入っていないのがまた、魅力的(写真◎KAWASAKI FRONTALE)

「企業秘密です!」

 なんだかとても、ポジティブだ。山根視来の口からは気持ちの良い前向きな言葉がどんどん飛び出してくる。

 例えば、ビッチにおけるポジショニングの話。今年も右サイドバックとしてますます活躍しそうな勢いだ。

「4-3-3(フォーメーション)を継続している中で、自分の立ち位置の問題は去年より頭の中が整理できている印象ですね。いまの段階ではけっこういい」

「個人的なことで言えば、全体を見ながらサッカーができるようになったかなと思います。なんとなくではありますけど、そこの継続の部分、去年1年やったことが身になっているのではないかと思っています」

 続けて、中心選手としての自覚。移籍2年目にして、チーム全体を見渡す。

「去年1年でビルドアップや引かれた相手を崩すところは毎試合勉強しながらやっていました。今年は自分主体で動かしたりできるようになったりすればいいなと、うっすら感じています」

「当たり前のことですけど、まずは遠くを見ること、先頭を見ることから始めて、その上で違う選択もできるように、相手のフォーメーションや守備のやり方で立ち位置を変えたりしてつかみつつあるので、J1の舞台でどれだけできるか試したい気持ちがありますね」

「去年も得点とアシストで10ポイントを目指していて、ぎりぎり達成できました(4ゴール6アシスト)。数字を残すことは、人の目に触れるためには大事だと去年感じたので、今年も得点とアシストで合わせて10はいけるように頑張りたいと思います」

 そして、日本代表入りへの意欲。

「今年はタイトルは継続して取りたいですし、個人的にも代表の活動があればその中に入っていきたい思いでいます。そのためにもフロンターレでいいパフォーマンスをし続けることが大事だと思っています」

「川崎で試合に出て活躍するのは、そこに直結するものと思って移籍してきましたから。1年間、意識してきましたが、(コロナ禍で)国内組を呼べない状況になって悔しかったんです。でもそれは仕方ないので、チャンスが来るまで継続してやっていこうと去年から思ってきました」

 そうした自信の言葉のすべてにつながるのが、ゴールの予感ではないだろうか。得点の奪えるサイドバックとしての自分像を形作っている。

「チームとしてやっている形の中で、得点をつかむ感覚を見つけられた感じがするんです。公式戦でも狙っていこうかなと思っています」

 それは一体、どんな感覚なのだろうか。

「企業秘密です!」

 そう言って笑ったが、言葉にしなくてもピッチの上で見せてくれればそれが一番。キャンプ最終日の2月13日、北海道コンサドーレ札幌との試合で1ゴール決めているし、続けて20日にガンバ大阪と相見えるFUJI XEROX SUPER CUP 2021での一発にも期待しよう。

「コンディションのところで難しい面もありますが、今年のゼロックスはみんなが注目する試合だと思うので、川崎は今年もすごいなという試合ができるように、試合開始のホイッスルが鳴った瞬間から圧倒したいと思います」


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