アビスパ福岡にパワフルな助っ人が加わった。ブラジル人ボランチのカウエが、かつて大宮アルディージャとアルビレックス新潟でプレーして以来のJの舞台に帰ってきた。日本でのプレーを熱望して即決した男が堅守をさらに引き締める。

上写真=カウエは2月16日の練習から合流し、早くも軽快な動きで福岡での第一歩を踏み出した(写真◎スクリーンショット)

「強さは中盤での運動量や熱く戦うこと」

 カウエは日本に戻ってくることを心から喜んでいた。

「アビスパから話があったときに、迷わず行きますと答えました。日本でプレーできることだけではなく生活も好きで、自分が幸せなところであればプレーにいい影響もありますし、家族も喜んでいるのでベストの選択です。迷わず決めました」

 ドレッドヘアは大宮アルディージャやアルビレックス新潟でプレーしていた頃と変わらない。まぶしい笑顔もまた同じ。

 開幕まで2週間もない時期での合流となったが、すでに1月31日には福岡に到着しており、2週間の自主隔離期間を経て、2月15日にメディカルチェックを終えて加入が発表され、16日にチームに合流した。

「ポルトガルでシーズン中だったので、コンディションは悪くなかったですし、隔離期間では限られたスペースと時間の中でもアビスパから与えられたメニューやパーソナルトレーナーからのメニューでできることをやってきました」

「いつでも呼ばれたときには行ける準備をしなければいけないですし、ここから2週間で、開幕戦に出られる準備はしっかりしていきたいと思います」

 というわけで、照準は開幕戦だ。

「日本で4シーズン目になるので、どういうサッカーをすればいいかは理解できています。自分の良さは中盤とディフェンスラインのつなぎ役になることで、相手の攻撃を止めて前線にボールを配っていきます。守備はディフェンスラインの前でバランスを取ったり、機会があれば攻撃にも顔を出してシュートも意識したい。強さは中盤での運動量や熱く戦うことで、その部分を全面に出せば貢献できると思っています」

 大宮時代にはJ1でプレーしていて、戦い抜く難しさも経験している。

「J1では一つひとつのプレーのクオリティーを高めないといけないですね。頭を使ってサッカーをしないと、一つのプレーで勝敗が決まってしまいます」

 だからこそ、中盤での守備力強化をもたらすカウエの存在は大きい。活躍の場は広がりそうだ。


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