横浜F・マリノスの新戦力、岩田智輝が2次キャンプの4日目のトレーニング後にオンライン取材に応じた。期待のDFは戦術理解については「まだまだ」としながらも充実の日々を過ごしていると説明。新シーズンに向けて意気込みを語った。

上写真=今季のキーマンの一人、DF岩田智輝。3バックの右CBとして存在感を示している(写真◎横浜F・マリノス)

求められていることに適応したい

 チームはキャンプで3バックにもトライしているが、そこで存在感を示しているのが右CBを務める岩田だ。大分時代にもプレーしていたポジションに入り、日々、マリノスのサッカーを吸収している。「みんなやさしくてすごく入りやすい雰囲気を作ってくれて、練習じたいもすごく楽しくやれているし、充実感はあります」。2次キャンプ4日目を終え、日毎にチームに馴染んでいると話した。ただし、同じ3バックでも大分と横浜FMではやはり色々な面で違いがあることも実感しているという。

「大分の時も3バックをやっていたんですけど、大分で求められているところと、マリノスで求められているところは違います。求められていることに適応したいと思っていますし、もっと自分の良さをこの3バックで見せていきたい」

「半分くらいは理解してきましたけど、頭で理解してもプレーするのが難しいところもある。もう少し戦術理解を深めていって表現できれば」

 位置取りや攻めあがりのタイミングなど、まだまだ周囲と連係を深めるには時間が必要だ。ただ、「パスのテンポだったり、ファーストタッチだったり、もっと攻撃参加のところで自分がアクセントになって、直接得点に絡めるような動き出しだったり、パスを出せていけたらと思っています」と、自身が求められているプレーについてはしっかり整理できている。

 2月26日の開幕戦まで2週間を切った。相手は昨季の王者、川崎Fだ。いきなり大一番を迎えるが、逆に言えば、そこで勝利を収めれば、一気に波に乗る可能性もある。昨季、3敗しかしていない川崎Fに、大分は相手が優勝のかかっているタイミングで勝利した。岩田は90分間、激しく戦い勝利に貢献している(1-0)。苦手意識はないだろう。

「自分は優勝を目指してここに移籍してきました。自分が加わってチームのプラスになれるように、タイトルを奪還できるように、頑張りたい」と今季の決意を語る岩田は、「優勝を目指す上で、去年優勝した川崎と(最初に)試合できるというのはすごく大きい。まずここで必ず勝利して、次につなげていきたい」と意気込む。

 指揮官がオファーを出し続け、そしてついに加入したDFの存在が今季のチームにとって重要なのは言わずもがな。残り2週間できっちり仕上げて、岩田は開幕スタメン、そして何より勝利を目指す。


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