浦和レッズは2月13日に埼玉スタジアム、同第2グラウンドでSC相模原と練習試合を行う。沖縄キャンプで鍛えたチームのお披露目となるが、リカルド・ロドリゲス監督にとっても埼スタ初采配となる一戦でどんな姿を見せるだろうか。

上写真=リカルド・ロドリゲス監督が大きな信頼を置くのは阿部勇樹。「キャプテンとしての出番が少ないことが一番の理想」(写真◎Getty Images)

「新しいスタイルを楽しんでもらえるように」

 浦和レッズは柏木陽介と杉本健勇の規律違反行為が判明して、リカルド・ロドリゲス監督も厳しい態度で対応しているが、そのさなかに新シーズンのキャプテンも任命した。阿部勇樹だ。

「阿部をキャプテンにすることは私にとっていい選択肢でした。トレーニングでの人間性を見てそう感じましたし、副キャプテンも重要な存在です。ロッカールームの中で私からのメッセージを選手に届けてくれる存在で、サッカーのことだけではなく価値観の部分もそうです。浦和をどういうチームにしたいのかを彼らを通して他の選手に伝えてもらいたいと思います」

 プロフェッショナルな姿勢を絶賛している。

「まずはフロントと話をして、選手たちの人間性についての情報を聞きました。プラスして、自分が実際に練習で見たものなどを組み合わせました。阿部はベテランですが、常に全力で練習に挑んでいて、規律も守る印象です。浦和の歴史を知っていて、2017年のACL優勝メンバーでもあり、今回、規律違反行為が起こったことに関して彼と話しをしましたが、価値観が近いと感じました。若手の模範になる選手で海外でのプレー経験もある。現時点で理想的なキャプテンであると思いました」

 監督と選手の架け橋として、阿部の人間性に信頼を置いた。副キャプテンの西川周作、宇賀神友弥、槙野智章とともに、チームの団結を築いていく。

 チームは沖縄キャンプを終えて2月10日から練習を再開しているが、13日にはSC相模原と練習試合を行う。すでにキャンプ中の1月29日に沖縄SVと(◯2-0=30分×3本/得点者=小泉佳穂、武田英寿)、2月1日に水戸ホーリーホックと(◯4-3=45分×3本/得点者=杉本健勇、武田2、明本考浩)、4日にサガン鳥栖と(△2-2=45分×2本、30分×2本/得点者=武田2)、7日に北海道コンサドーレ札幌と(●1-4=45分×3本/得点者=関根貴大)戦っており、これがプレシーズンで5試合目とチームづくりも急ピッチだ。

「結果は求めないといけませんが、勝利に値する内容でなければなりません。試合をコントロールして多くのチャンスを作って、それを勝利につなげることが大事です。札幌戦は相手にチャンスの数でも上回られて、数多くのシュートも打たれましたが、いいパフォーマンスが勝利につながっていく、というプロセスが大事だと思っています」

 そのための準備はできている。いま植えつけているのは、アイディアとコンディションの重要性。

「アイディアについては選手たちが理解していると思います。例えば札幌戦でプレスをかけられましたが、その解決策は練習の中で与えて探していくことができます。もちろん相手がいるのがサッカーなので、フィジカル面で高い強度でアグレッシブに攻撃を仕掛けて、前線からプレスを掛けていくのも大事になります。ただ、明日の練習試合は選手が少し疲れている状況で、プレシーズンではそれも正常なので、ここからしっかりコンディションを上げていきたいと思います」

「つまり、アイディアの部分とフィジカルを上げていく部分が今後大事になっていく、ということです。使える選手を見極めることが必要で、戦える選手でこれからの試合に挑んでいきたいと思います」

 札幌との練習試合では「札幌にとって狙い通りになり、こちらはやりたいことができなかった」と悔やんだ。それを払拭する戦いを、まずは相模原戦で見せるつもりだ。

「しっかりボールを持って試合をコントロールして、押し込んでサッカーすることを求めたいと思っています。高い強度のプレー、前線からのプレスも可能な範囲内でお見せできると思っています」

「今週の練習の強度が高かったのでどこまで出せるかですが、新しい浦和、新しいスタイルをファンに知ってもらいたいと思っています。現時点では100%ではありませんが、成長中であって、時間はかかると理解してもらいながらも、新しいスタイルを楽しんでもらえるようにしたい」


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