名古屋グランパスの柿谷曜一朗が10日、沖縄キャンプのトレーニング後にオンラインで取材に応じた。ここまで3試合、トレーニングマッチを行なったが、期待の新戦力はチームと自身の順調な仕上がりを実感している。

上写真=沖縄キャンプを順調に過ごしている柿谷曜一朗(写真提供◎名古屋グランパス)

一番求められているのはゴール

 期待の新戦力は、頼もしい言葉を口にした。10日、練習後に取材に応じた柿谷は、「練習試合ではいろいろな組み合わせでやってきて、ある程度、形が見えてきました。開幕までに直さなければいけないところ、プラスアルファで加えていかなければいけないところが明確になっています」とコメント。キャンプでの順調な仕上がりと手応えを口にした。

 名古屋は2月3日に大宮アルディージャ(4-3)、6日にFC琉球(8-1)、9日にヴァンラーレ八戸(4-0)と3試合(いずれも45分×3本)のトレーニングマッチを行なっているが、柿谷は持ち前の攻撃センスをいかんなく発揮している。日を追うごとに周囲との連係が深まり、2本目途中から登場した琉球戦では自らも2ゴールを決めた。
「(名古屋の)スタイルは失点が少なく、堅守速攻と思われがちですが、失点が少ないのはディフェンスのおかげだけではなく、前線からのプレスなどチーム全員がディフェンスのやり方を意識しているから。移籍組の僕らが加わり、そのバランスを崩してはいけない。攻撃と守備のバランスを大事にするイメージもあります」

 スムーズにチームにフィットしているのは、柿谷自身が名古屋のスタイルを考え、その枠組みの中で自分を生かすことを考えているからだろう。フィッカデンティ監督も柿谷ら新戦力のチームのスタイルを理解しようと努める姿勢を称え、その効果が今後さらに大きくなると期待を寄せている。

 開幕まであと2週間強。もっと周りと連動しながら攻撃の回数を増やすことと、パスの要求に対して応えるプレーを、「自然にできるようになれば」と話す。残りの時間で詰めていきたい部分についても明確に認識していた。そのうえで、自らの本分たる『ゴール』についても強い意欲を示す。

「僕の出るポジションで一番求められているのはゴール。監督からも強く言われているし、そういうところにこだわっていきたい」

 昨季、リーグ随一の守備力を誇った名古屋の今季のテーマは攻撃のブラッシュアップにある。キャンプで積極的にコミュニケーションを深め、周囲を生かし、そして自らも輝く柿谷の存在は、チームのアタックにプラスアルファを加えそうだ。


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