名古屋グランパスが6日、FC琉球と45分×3本のトレーニングマッチを行ない、8-1で快勝した。新戦力の柿谷曜一朗や齋藤学が登場した2本目途中からは特にチームが躍動。マッシモ・フィッカデンティ監督もその戦いぶりを評価した。

上写真=FC琉球との練習試合における選手の姿勢をマッシモ・フィッカデンティ監督は評価。写真は昨季のもの(写真◎J.LEAGUE)

彼らはグランパスを受け入れている

 対外試合を重ねるごとに、チーム力の向上を実感しているようだ。FC琉球とのトレーニングマッチを終えて、マッシモ・フィッカデンティ監督は確かな成果を口にした。

「前回の大宮戦より、コンディションが良かった影響もあったと思います。ゴールはもちろん、ゴール以外のところでも3日前(の大宮戦)とは違って、動きのスムーズさがありました。3日前は疲労の影響でなぜか一歩が出ないこともありました。なので、(コンディションを考えても)今日のほうがいいゲームになると分かっていた。リードを奪ってからも、トレーニングとして自分たちで強度を上げていかなければいけないという選手の意欲も感じられた。プレーしなければ良くならないところ、プレーを積み重ねることで良くなるところがあると思いますが、今日のような姿勢は今後の練習試合を生かしていきたいと思っています」

 8ゴールを積み重ねた得点力に目がいきがちだが、その過程の部分、つまりは「動きのスムーズさ」や選手の「姿勢」を評価した。昨季、リーグ最少失点を誇った守備をさらに堅固なものにしていくのはもちろんだが、攻撃面のブラッシュアップが今年の大きなテーマだろう。その意味で、この日の出来は、歓迎すべきもの。とりわけ昨季のベースのプラスアルファとして加わった新戦力が結果を出したことは大きい。

「攻撃面でより選択肢を増やしたいと思っていた中で、すばらしい選手たちが加入してくれました。ただ、彼らの良さをグランパスに上乗せするだけではなく、グランパスに来たからには、グランパスでやらなければいけないことがあります。そして彼らはそういった部分をしっかりと受け入れ、犠牲心を持ちながら取り組んでいます。今日の試合では一番期待している部分、得点や攻撃のパターンを見せてくれた。現在のこの取り組み方を続けてもらいたい」

 柿谷曜一朗と齋藤学がそれぞれ2ゴールをスコア。既存選手とのコンビネーションの深まりも感じさせ、指揮官も大きな可能性を感じることになった。

 この日の試合では4-2-3-1のほか、途中から4-3-3を試すなど、相手の出方を見つつ、選手の特徴を考慮して柔軟性の獲得にも着手。フィッカデンティ監督は戦いからの幅を増やすことにも力を注ぐ。

 堅守+新戦力+柔軟性。その答えが出るのはもう少し先になるが、名古屋は今、日々可能性の広げながら、開幕への準備を進めている。


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