セレッソ大阪の中島元彦が28日、オンラインで取材に応じた。アルビレックス新潟への育成型期限付き移籍から復帰した中島は、半年間の武者修行で得た大きな自信と、自らの進化を証明し、結果を出すと誓った。

上写真=新シーズンにかける思いを語った中島元彦(写真◎スクリーンショット)

田中達也や鄭大世からのヒント、本間至恩からの学び

 U-12からセレッソ大阪一筋で育った中島元彦は昨季、初めて大阪を離れた。昨年7月に、J2のアルビレックス新潟へと育成型の期限付き移籍をしたのだ。

 新型コロナウイルスの影響でまだ数試合しか行なわれていなかった状況ではあったが、合流すると即、7月25日の水戸ホーリーホック戦に途中交代で新潟デビューを飾り、続く第8節で先発出場。そこから半年間でチームで5番目となる35試合、2420分間のプレー時間を得て5ゴールを挙げた。

 これまでC大阪での出場は、U-23チームでのJ3でのプレーのみだった。再びピンクのユニフォームに袖を通すことになった生え抜きは、「まだ若いので試合に出てナンボだと思うので、試合数をこなせて良かったと思う」と、実績とともに引っ提げて帰ってきた自信をのぞかせた。

 新潟では中盤の底から始まり、サイドハーフやウイングと、さまざまな使われ方を経験した。「最初は結構、戸惑いが大きかった」と話したが、「新しいポジションを経験して、自由に攻撃をやらせていただいたので、アイディアは増えたし、有意義な時間になった」と成果を口にした。

 そもそも、FWとして育ってきた選手だ。それでも新しいチームで多くの使われ方をした事実は、才能の豊かさを物語る。「試合を重ねるうちにできることとできないことがはっきりしたので、あとは移動しながら、自分を生かせるようなポジショニングをとっていた」と、自ら学び取る意欲も旺盛だった。

 さらに田中達也や鄭大世といったベテランから成長のヒントをもらい、1歳年下の本間至恩からも学ぶことが多かったという。「移籍して本当に良かったと思う」と、言葉に実感がこもった。

 次は、J1の舞台でその成果を証明する。「現実的に言ったら、5ゴール5アシスト」。目標達成、否、それ以上の結果も見据えて、新シーズンに臨む。


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