セレッソ大阪は28日、オンラインにて取材対応を行なった。31歳になった清武弘嗣はキャプテンとしてチームを引っ張るとともに、自分自身とチームの結果にこだわる姿勢を強調。責任感の強さをうかがわせた。

上写真=新シーズンに強い決意を持って臨んでいる清武弘嗣(写真提供◎セレッソ大阪)

守備のベースは引き継いでいかないと

 清武弘嗣は昨季、また1つ階段をのぼった。リーグ戦33試合に出場し、キャリアハイとなる8ゴールを記録したのだ。

 だが、本人に満足する様子はない。得点とアシストに、「両方とも2ケタいければいいなと思っている。本当に数字にこだわってやっていければ」と、さらなる高みを見据えている。

 再びともに仕事をすることになるレヴィー・クルピ監督の影響もあるようだ。まだ特に会話はしていないというが、「常に数字にこだわれと、僕がいた2011年の頃から言っていたので、レヴィーが監督になることになったときから、そういう思いは自分の頭の中にもある」。久々の再会となったが、大きく成長させてくれた恩人を「スタンスは変わらない」と評した。

 クラブは今回、攻撃的なサッカーを目指すために8年ぶりにクルピ監督を招へいした。ただし、清武はこれまでの歩みを無駄にすることはしないと話す。

「自分たちには立ち返る場所が必要だと思う。去年の立ち位置や守備のベースは、今までやってきた尹(晶煥)さんやロティーナのベースを引き継いで守備はやっていかないといけないと思う。それに攻撃の面はこれからレヴィーがやっていくサッカーをプラスしていけばいいのではないかと思う」

「監督が変わることでサッカーのやり方は変わる」としつつも、やはり「スタンスは変わらない」と繰り返した。

 チームを上位に導いたロティーナ監督の退任に、拒否反応を示すファンも少なくなかった。だが、尹晶煥監督にロティーナ監督と、優れた指導者が率いた時間について「セレッソとはこういうチームだと示してくれた4年間だった」と話した清武は、「(ファンの)不安な気持ちも分かるし、セレッソはこれから大丈夫なのかと今は思われていると思うけれど、(監督が)替わった以上、僕らは何も言えない。やるしかない」と、腹をくくっている。「尹さんのときもロティーナのときも、監督を信じて4年間やってきたつもり。レヴィーになっても、それは変わらないし、信じてやっていきたい」と、変化を受け入れる姿勢と、ぶれない芯の強さを強調した。

 歩みが正しいものであることを証明するためには、まずは自分のプレーで示す必要がある。昨年のようなケガのないシーズンにするとの意識を大前提に、「数字にこだわってやりたい。そこを忘れたら自分自身落ちていくんじゃないかと思う」。最後まで変わらず、結果への強い意識を繰り返していた。


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