横浜FCの和歌山キャンプ2日目を終え、三浦知良(カズ)がオンライン取材に応じた。今年は恒例のグアムでの自主トレは行なわず、沖縄で調整。チームの始動に合わせて体を作ってきた。2月26日に54歳の誕生日を迎えるが、新トレーニングを導入するなど、その気力も意欲も充実している。

上写真=充実の自主トレで体を作ってきたカズ。キャンプ2日目を終え「疲れあるものの、余裕がある」と話した(写真提供◎YOKOHAMA FC)

充実の沖縄自主トレを経て「いい状態」

 カズは、今なお進化することを求めている。今年はコロナ禍であり、恒例のグアムでの自主トレは取りやめたが、沖縄で調整。新しいトレーニングも導入した。昨年、自主トレ中にでん部の筋肉を負傷したことを踏まえて、量より質を求めるメニューに変更した。

「新しく何か特別なことをしたというのはないですが、練習内容として、グアムのときに毎朝5㎞走をやめて、有酸素運動に変えました。フィジカルコーチと話し、練習量を減らして効率のいいやり方に。サッカーゲームに一番合う、有酸素運動を取り入れました」

 具体的には、ランニングで心拍数が160まで上昇したら、歩いて135まで下げ、再び上げていく。これを20分から30分、繰り返す。よりサッカーのゲームに近い状況の中で、体を作っていった。「余裕があります。少し抑えめにやって、(いま)体の状態いいです。切れはまだ全然ですが」と現在の状態について語った。前日にキャンプ初日のカズの印象を聞かれた下平隆宏監督も「ボールを使ったトレーニングも、本当に、全力でやっている。スタートにしっかり合わせてきているなと感じました。本当にプロフェッショナル。しっかりJ1で戦ってくれる、期待できると思います」と話していたが、いい形でシーズンインできているようだ。

「まだ効果は分かりませんが、これからチームの練習の中で(試合に)近い状況が増えてくれば」と新トレーニングの効果にも期待していた。また、最年長出場やゴール記録の更新についても、「期待に応えたいですし、1試合でも多く先発できるようにしたい」と意欲を示した。

 プロ36年目のシーズンも、カズは進化を目指す。一方でゴールへの意欲や多くの期待に応えようとする姿勢には変わりはない。54歳で迎える2月27日の開幕に向けて、さらに調整を続けていく。


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