北海道コンサドーレ札幌は16日、キックオフイベントと北海道神宮にて必勝祈願を行なった。選手を代表して必勝祈願に参加した宮澤裕樹は、その後にオンラインで取材に応じ、新シーズンへの意気込みと覚悟を語った。

上写真=キックオフイベントに参加した宮澤裕樹(写真◎2021 CONSADOLE)

監督に安心してもらえるように

「(監督の状況については)きょう、聞きました。まずはミシャの体が心配ですから、早く元気に戻ってきてほしいと選手一同、思っています。その中でしっかりとしたトレーニングだったり、ゲームをしていくことで、監督に安心して健康になることに向き合ってもらえると思うので、チーム一丸となって、開幕に向けてトレーニングしていけたらなと思います」

 帰国中のオーストリアでケガをしたペトロヴィッチ監督の来日は早くても2月20日前後まで遅れることになった。指揮官不在の中で、明日18日からキャンプが始まる。長く主将としてチームを引っ張ってきた宮澤裕樹が果たす役割はこれまで以上に大きなものになるかもしれない。

「新しく来た選手が早く打ち解けていけるような雰囲気を作って行きたいと思いますし、あとは中で切磋琢磨していくことでチームとして力もついていくと思うので、競争しながら一丸となって、チームとして上を目指して戦いたいと思います」

 新シーズンもキャプテンを務めるか否かは任命されることなので「まだ分からない」と話すが、「自分のプレーを示して、チームをまとめることは変わらない」と、これまで通りの覚悟を口にした。

「監督のサッカーを長くやってきましたし、ここでしっかり結果を出したい。ACL(出場権)だったり、タイトルだったり、つかみ取れるシーズンにしたい」

 2018年はACL出場権のあと一歩に迫る4位。2019年はルヴァンカップ決勝に進出した。ハードな日程と夏場の連戦の影響は大きく、昨シーズンはJ1で12位と順位は後退したが、チームの総合力は高まっているという実感がある。新シーズンに目指すのは、次なるステージだ。

 個人としても今年で在籍14年目。札幌における歴代最長在籍選手として、すでにその名をクラブ史に刻んでいるものの、新シーズンは砂川誠が持つ415試合(J1: 49試合、J2: 366試合)というクラブのリーグ戦通算最多出場記録の更新もかかる。昨シーズンまでで宮澤は398試合(J1:149試合、J2:249試合)に出場。ただし、記録はあくまで記録だという。宮澤が見据えているのは、記録更新よりもチームの勝利だった。

「試合に出ることが僕の優先事項ですし、しっかりトレーニングしないと、そういう記録も無意味になってしまう。まずはしっかり戦力としてチームの力になって、そういうところ(=記録)を抜いて、まだまだ続けていけたらと思います」

「個人としては、去年もそうですが、ケガなくシーズンを通して戦えたことが良かったので、今年もケガしないように、そして試合に出てチームに貢献できるように。チームの目標達成のために力を出せるようにしていきたい」

 チームファーストの考えに変わりはない。頼れる10番は、2021年も北海道コンサドーレ札幌のけん引車になる。


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